人間活動の最中に。

人間活動の最中に。

皆さんこんばんは、鹿児島県本土より松田がお届け致します。

少しずつ人々が行き交うようになってきた12月、桜島の麓からエントリーする遊歩道も旅行者や修学旅行など課外授業の学生も多く見かけ、日常が戻りつつあるのかな?と感じさせられます。

そんな多くの人々が訪れ、住まう錦江湾に新たな楽園を見つけた。

水深2mに見事なまでのシコロサンゴ群です。

魚類やサンゴ・海藻などの固着生物も含め、環境に適したある優勢種が他の生物を寄せ付けない程の脅威的な勢力で繁栄する特徴を持つこの海で、まさに象徴的な姿を見せてくれます。

10年ほど前にオニヒトデの食害で壊滅して桜島の南岸を彷彿させるシコロサンゴの群生です。

60万人の人々が生活し、内湾で潮の出入りが少なく汚い海とて多くの方々に認識されてしまっているこの海ですが。

確かに、漁業の末に打ち捨てられた漁網などのゴミも散見します。

写真に写る浮いている様で、実は全て廃船となりただ海面を彷徨う船。

四季を通じて、この様に廃棄された物を頼りに芽生える海藻や、その海藻に卵を生み命育む姿も目にします。

そんな人間活動を多く感じる海でも、毎日カサゴの交接が行われます。

卵胎生の彼らは縄張り内のメスと交接し、メスは体内で新たな命を育みます。

年の明けた2022年の1月には仔魚放出が次々に始まります。

早過ぎて撮れやしないのですが、今年も大変お世話になった皆様、来年もカサゴの仔魚放出共々よろしくお願い致します。

鹿児島県鹿児島市下福元町7641

ダイビングショップSB

http://sb-diving.sakura.ne.jp

松田 康司