死ぬまで生きる。

死ぬまで生きる。

大好きな!大好きな生態行動が、ググっと季節の移ろいと共に収まってきました(号泣)、鹿児島県本土より松田がお届けいたします。

当然のこと、収まってきただけでこの時期を境に猛烈に始まる種もいるわけです!そんな種も踏まえ深掘りしていけるのも、これからの季節の楽しみではないでしょうか?

僕自身どこへ行き着くか謎ですが・・・・・・最近はクルマエビの仲間(ウシエビ)の生態行動に目覚め、夜な夜な追いかけておりました。

まだまだ、謎多く産卵は目にしたものの周期や明確な時間など来年への課題が山積みです。

写真は右(大きい方)のメスと思しき個体へ体を寄せ、左のオスと思しき個体がガードする様子です。

重要な水産種でもあるわけですが、命を繋ぎ生きる様は時にエビフライに見えてくる邪な気持ちはさて置き・・・・・・強く逞しくあります。

今年はあらゆるサンゴの白化現象が広範囲に見られましたが、写真のハナヤサイサンゴもその一つです。

ポリプは閉じてしまい、この1週間後には全体がうっすらと苔が覆い、完全に白化してしまいました。

それでも、そのサンゴの未来を知ってか知らずかダルマハゼがそのサンゴの中で生きる姿もまた健気でした。

やがて、ダルマハゼもいなくなってしまいました。

白化と言えば南さつまエリアで広大な群生があるシコロサンゴも例外ではありません。

2019年に撮影した浅場(水深2〜6m)のシコロサンゴです。

青々と比較的若い群落がありました。

2022年撮影。

骨格を持つサンゴの仲間では、比較的高水温にも耐久性に優れた種だと認識していた本種が、ここまでの白化した姿は初めて見ました。

しかしながら、少しずつでも確実に褐虫藻を取り込み色味が現在では戻ってきつつあります。

その、強さと回復の速さに驚きました!

ジッと耐え、「死ぬ」その時が来るまで生き抜く姿に教わることが沢山あります。

さて、南国鹿児島と言えど朝晩はグッと冷え込む様になってきました。

写真は朝のお散歩で撮れる錦江湾の気嵐の様子です。

寒くなるとやる気エネルギーが沸々と湧いてくるわけでして、いい海が待っていますよっ。

鹿児島県鹿児島市下福元町7641

ダイビングショップSB

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松田 康司