こんにちは、葉山のダイビングショップNANA・佐藤輝です。

このブログを書いている今現在、外は台風が近づいているなんともどんよりとした空模様です。。

明日までは葉山、三浦のクローズが決定していて久々に窒素を体から抜いています。

台風の被害が少ないことを願いながら、ゆっくりと過ごしています。

７月の中旬から葉山の海況は台風を除いては安定した海況が続き、毎日ガイドをさせていただいて、新たな生物もどんどん見つかりました。

可愛い季節来遊魚やマダコ、スズメダイなどの抱卵といった生態行動も観察できる楽しい季節です。

そんな撮影していただきたい生物が多い中、撮影難易度は高いけど是非撮影にチャレンジして欲しいお魚が今回紹介させていただくクロエリギンポです。

砂地に生息していて、普段はオス１匹に対してメス３〜４匹のグループを作っていて、いたるところでそのグループを観察することができます。

いっきに近づくと、すぐに砂の中に隠れてしまいます。

ゆっくりゆっくり近づいて、いくつかのグループに目をつけておきます。

そうするとたまに２つのグループが段々と近づいてくる瞬間がやってきます。

そしてオス同士が近づいた瞬間に、細い棒のような状態だった２匹は全ての鰭を全開にして威嚇します。

自分の縄張りと自分の確保しているメスを守るための威嚇がすごい迫力なんです。

ただ、この鰭を全開にしているのは時間にして約１秒くらい。

一瞬の出来事なんです。

ハントするような撮影を楽しめるので、ゆっくりじっくりといった撮影ではありませんが、なんとも楽しい時間を過ごせます。

是非、皆さんにもこの季節にチャレンジして欲しい被写体です！

グループの観察をしていると、たまに似ているけど違う種のベラギンポが混泳していたりして、新しい発見ができたりもします。

体色や顔のラインなどがクロエリギンポと違います。

今日はこの季節ならではの子を紹介してみました。

明日まではゆっくりして台風が去ったら、また葉山と三浦の海をがんがん潜って行きたいと思います。

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