海の変化を考えると・・・

海の変化を考えると・・・

 

皆さん、こんにちは。今日は一日、久米島からお届けします。

水温26℃、水温も例年より高く、毎日、快適に潜ってます・・・。

この時期になると、水面にプランクトンが溜まるエリアが増え、マンタも水面のプランクトンの捕食に勤しんで、あまり、クリーニングステーション

には、降りて来てくれないのですが、時間さえずらせば、マンタステーションも絶好調で、数日前は潜り始めは2枚だったマンタの数も、一枚、二枚と

増えて、後半は8枚まで増え、お客様も大喜びでした!!

ダイバーが居ても、我関せずで、マンタも、かまわず近づいて来てくれ大興奮の毎日です!!

 

 

コモンサンゴ系は、まだ、白化しているサンゴもありますが、水温が下がるにつれ白化現象も収まり、もちろん死んだサンゴもありますが、

新たに褐虫藻を取り込み、淡いパステルカラーではなく、健康な時のサンゴ本来の体色に戻りつつあり、一安心です・・・。

 

ただ、上記では、水温も高く快適と書きましたが、35年、この久米島の海で潜ってますが、海中は、以前と比べ確実な変化が見られます・・・。

地球にしてみれば、人間が見てきたほんの僅かの時間で起こる変化など些細な事なのかもしれませんが、この海の水温は、冬になったら本当に

下がるのだろうか???っと、不安になるぐらい水温の下がり方が遅く、今まで見てきた僕の認識からすると、8年前からは、全く違います。

1998年の高水温で全世界で大規模なサンゴの白化現象が起こりましたが、あの時とは、明らかに違う毎年の平均水温の上昇を感じます。

何かで読みましたが、南極の氷は気候ではなく、水温の上昇で溶けているとありました・・・。

日本の水産業も、過去とは、かなり変化しています。

大雨、洪水で、浸水する町の映像も、当たり前のようにテレビで見る事も多くなりました・・・。

どこかで、今、ギリギリで何とか持っているバランスが壊れた時、私達の生活は、どのように変化するのだろうと想像すると、とても憂慮して

しまいます。

海藻が生息していたエリアから海藻が姿を消し、サンゴ礁が広がっていく・・・。

華やかなサンゴを見ると南国のようなイメージで気分も高揚するかもしれませんが、それまで当たり前にあった事がなくなるという事実を、

深く考えると、とても異常な事象だと思われます・・・。

例えば、伊豆に、30年前に生息していなかったハタタテハゼが普通に生息し、アケボノハゼも増えてくる・・・。

そういう事実を実際に海中で見ている私達、ダイバー、一人一人が、海の変化を、少しでも海を潜らない人々に伝えて、その異常性を真剣に考える時が

もう、直ぐ、そこに来ている様に思えてならないのです・・・。

 

 

全てが、手遅れになる前に・・・・。