有難いのか迷惑なのか

有難いのか迷惑なのか

柏島より西村がお届けします。

 

 

イナズマヒカリイシモチです。

柏島では繁殖期を迎えると比較的観察しやすい水深まで上がってきて、テンジクダイ科の仲間がよく行う口内保育という繁殖行動が観察できるようになります。

水温が随分と上がってきたこの時期になるとハッチアウトまでのリサイクルタイムが短くなり、メスが卵を作るサイクルと合わなくなってくるんです。

口内保育中のオスを狙いにいっても、次の卵をメスが産卵してくれるのをじっと待つオスの姿だけということもしばしばで、タイミングがキモ!になるんです。

 

 

アカハチハゼのカットなのですが、後ろに巻きあがった砂が!!!

ではなくて、

この時期に大量に発生するアミエビだったり、稚魚の群れだったり、なんです。

撮影するには少しだけ迷惑な存在なんですが、魚達にとっては大量に餌を確保できる有難い季節なんです。