石垣島より・復活中のサンゴ

石垣島より・復活中のサンゴ

本日は石垣島よりネイチャー石垣島ダイビングサービス 多羅尾がお送りします。
沖縄の近海で定期的に大発生するオニヒトデ。

ここ石垣島では2006年頃から2010年頃にかけて大発生し、その間に来た大型台風や高水温が原因と思われるサンゴの白化現象も加わって壊滅的に近い打撃を受けました。
僕たちがメインに潜っている川平近辺や、店の前に広がる浦底湾も同様に大打撃を受けまして、その頃は何にも例え難い喪失感を覚えました。

↓↓オニヒトデ大発生前の元気な状態。
浦底湾にて、2006年頃です。
周りには直径2m以上の大きなテーブルサンゴもたくさんありました。
サンゴ

↓↓オニヒトデが大発生した翌年、2009年頃。同じ場所です。
食べられた直後は真っ白でしたが、藻類が付いて水も濁ってます。
サンゴには海水の浄化作用もあると聞いていましたが、本当なんですね。
死んだサンゴ

その後、約10年。。サンゴ復活の兆候はなく、月日が流れていきました。
このように死んだサンゴに藻類が付いていると、稚サンゴの取り付く島が無いので、これは時間がかかりそうだと思って見ていました。

昨年(2018年)の秋、もろい淵の部分が欠けて、面積が小さくなってました。
そして、小さなサンゴの子供が付き始めていました。小さいサンゴが写ってますね。付いている藻類も減っています。
死んだサンゴにサンゴの子供

そして今年、無事成長してくれているかな?、、と見に行ってみたのですが。。

たった1年でこんなに成長してくれました!
その後

拡大して一つ一つのサンゴを見比べてみたいと思います。
色別に囲ってみました。
昨年の写真。
2018年

そして今年。
2019年

一番ビックリしたのはこのサンゴです。
2019年
どれがこれになったの??? って思うくらいに成長していますね。

そのうち完全にサンゴで覆われて、元々が何だったのか分からなくなって、、こういうことを繰り返してサンゴ礁が成長していくのだと思います。
来年、同じ場所を見るのが楽しみです。
サンゴが回復してくると同時にサンゴに依存する生物たちも戻ってきました!
イレズミコバンハゼ幼魚

長年同じ海に潜り続けると言うことは、このような情報を発信する責務があるということだと思います。

他の海域も同じ様に、、と言うか、もっと早いスピードで回復してきています。
今後が楽しみな石垣島からでした!

ネイチャー石垣島ダイビングサービス・多羅尾 拓也
http://www.ishigaki-diving.com/
ネイチャー石垣島DS・多羅尾で