翻弄されています。
もちろんあのウイルスの件です。
翻弄されまくっています。
予約がキャンセルになったり、逆に、海外旅行を国内旅行に変えたゲストで直前予約が増えたり、
そしたら直前キャンセルになったり。
もう、翻弄されまくっています。
だけど。
海の中の生物には、そんな事は関係なく、日々潜っていると、哲学的な気持ちにさえなります。
コブシメの産卵行動です。
ずーーーーーーっと観察し続ける、イカハラスメント的なダイビングを好んで行っている近頃。
♀を取り合う、♂の争いには目もくれず、産卵に向かう♀。
産卵というのは、それだけ大変な仕事だという事です。
人間の女性が凄すぎるんです。
お腹の中で育て、産み、産んだ後も育て、、
コブシメの場合は、産卵が終わると力尽きてしまいます。
それだけ産卵行動というのは、大きなエネルギーを必要とするという事。
オスのケンカに構っている暇はないのです。
・・・あ、わたし、今、ちょっと女性の好感度を上げに行っています。
もちろん♂は♂で大変です。
上の写真の手前の個体に注目ください。
体の半分、色が違うでしょう。これは手前に♂が居て、奥に♀が居る為、
威嚇色を♀に見せない為の技術なのです。
「気遣いはせず、心遣いをしなさい」と言われた中学生の時の担任のセリフを思い出します。
・・・なんの話だ。
心遣いが出来る♂と、偉大な仕事を成し遂げる♀が、結ばれた瞬間です。
あと少しの間、コブシメシーズンは続きます。
24日担当、奄美大島より、ふるたでした。
ダイビングショップネバーランド