魚だってそれぞれ違う

魚だってそれぞれ違う

みなさん、こんにちは。

28日になりましたので伊東よりお送りいたします。

世の中は世界規模で日々コロナウィルス関連のニュースで溢れ、日々被害も拡大しています。

1日も早い終息を祈るばかりです。

 

さて、今回はまたハナダイのお話です。

大したお話ではありませんが、個性について少し考えてみました。

伊東では全ての水深で見られ、特に立派なオス個体の数に驚かされるます。

伊豆半島でもキンギョハナダイが多いとあげるポイントは多いのですが、伊東はその中でもオス個体の数が非常に多く感じられます。

もちろんメス個体も多いのですが。

 

さて、そんなキンギョハナダイのオス。

初めて見た方には「あれは何ていう魚ですか?」「え!あれキンギョハナダイなんですか?」と言われる事が非常に多いです。

元々ハナダイはメスで産まれて、選ばれた個体だけがオスに性転換するというお魚。

メスの間は「オレンジの可愛いキンギョ」とまとめて見られますが、オスになるとかなり1匹1匹に個性が強く感じられます。

先ずはハレムを形成するキンギョハナダイ。

中央に映るのは立派なオス個体。その周りにメス個体がおります。

メスはオレンジ一色ですが、オス個体になると体が大きく成長しフォルムも全く変わってきます。

もっともわかりやすいと変化の場所は背びれの第3棘がツノのようにと言いますか長く伸びます。

体色もオレンジ一色からかなり変化します。

もう一点は胸ビレに紫色の丸い模様が入ります。

ちょっと距離がありわかりづらいですが・・・両側の胸ビレに。

この紫の丸模様が「好き」という声をちらほら聞きます♪

伊東での産卵のピークは夏終盤から秋の夕暮れ時。

彼らは産卵するためにハレムを形成しますが、自分の縄張りを作るためにかなり必死に戦います。

その結果体がボロボロになってしまう個体もあります。

写真のオス個体はボロボロになりすぎてシンボルとなる第3棘が・・・基本的に激しく動きはないもののそれでも毎日同じような場所で他のオスに対して威嚇したりメスにアプローチする事は欠かしません。

痛々しくもあり、なんだか逞しくも感じられます。

この個体も上のボロボロのオスの付近にいるのですが、背びれの途中が割れていますね。

この個体は非常に動きが激しく周囲にいるオスに対して結構な回数威嚇を行います。

積極的に仕掛けていて傷が少ないのは強さの表れでしょうか?

 

今回ご紹介したのは、伊東のメインポイント「白根南」のブイの付け根付近のみで撮影した写真。

今の季節は全体的に水深を深く落とす時期ですが、それでも数ダイブ費やせるだけの個体数が根頭にいます。

珍しい生物などの観察もオススメですが、一番身近に見られるキンギョハナダイ。

じっくり観察して写真を取る事で、個体個体の個性や表情がわかってきます。

キンギョハナダイは動きも早く、特にオス個体は結構不規則な動きをするので中々の曲者ではありますが、その分様々な動きを見る事が出来るのも面白い点です。

 

ハナダイ推しの私として伊東の海でもっとも残念なのが、そのオスたちの戦いの結果が見れないことにあります。

理由としては潜水時間・・・。

キンギョハナダイの産卵は夏の終わり頃から秋にかけて夕暮れ時をピークに行います。

なんとその時間潜っている事ができないルールとなのが非常に残念です。

さて、なんだかオスばかりだと寂しいので・・・

春らしくハナにハナを添えて・・・

女子会でお花見でしょうか???

ブイ下にはイボヤギの壁もあるのでこんな背景も選べますよ。

もう少し暖かくなれば根頭に沢山見られるようになりますのでワイドにマクロに攻めてもらえるようになります。

伊東は様々な背景を選べますので、個体をしっかり撮るもの、美しい背景に溶け込ませるのもオススメです。

キンギョハナダイはハナダイの撮影の中でも意外に難易度は高いですが、浅い水深でじっくり撮れますので是非キンギョハナダイ縛りのダイビングも検討してもらえると嬉しいな〜なんていつも心の中で思ってたり(笑

皆さんのもっとも見慣れてるキンギョハナダイ。

改めて今一度その美しさなんかが少しでも伝わると嬉しいな〜と思います。

ご興味湧いた方はお越しの際に「キンギョ リクエストで!」とお申し付けくださいね〜♪

 

Dive Family Yellow ひで