共生

共生

奄美大島ネバーランドよりふるたがお届けします。

12月。早いです。早すぎる時間の流れに驚きます。

今日はクリスマスイブです。今年10歳になる娘がサンタさんを心待ちにしています。

今年ももう終わりです。今年は踏ん張りどころの1年となりました。

でも勉強になる事も多かった。

そして無事に来年も暮らせそうです。

コロナ過の中来てくださるお客様にも、自粛されている方にも、皆さんに感謝を感じます。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

毎年1月から見かけるハゼのひれを食べるスミゾメキヌハダウミウシ

(ヒメダテハゼのせびれに乗ってるのがウミウシ)

が、今年はとても早く出始めています。

 

なので、今日はブリーフィングでたまに話す、共生の話をします。

 

ダイビング中、よく見られる「共生」には3つのパターンがあります。

 

相利共生

お互いにメリットがあって暮らしている共生。

ヤシャハゼは見張りをする代わりにエビの作った家に住み、

エビは家を作り代わりに見張りをしてもらっている。

これも相利共生ですな!

体を掃除してもらうミゾレチョウチョウウオと

尻鰭を重点的に掃除するちょっとエッチなホンソメワケベラです。

 

相利共生、人間界でもよくありますね、お似合いの夫婦的な。

 

2つ目は片利共生です。

片方は得してるけど片方は得してない。

カミソリウオはサボテングサに擬態することで身を守っていますが、

サボテングサはカミソリウオがいる事で得することもなく損することもない訳です。

最近水深20mで出会ったゴルゴニアンシュリンプです。

甲殻類の多くは何かと共生をし、上手い事暮らしていますね。

人間で言ったらとても世渡り上手な奴といったところでしょうか。

 

最後の共生のタイプが冒頭の写真のタイプ

寄生。です。

片方は得しているけど、片方は損をしています。

ウミウシはハゼのひれを食べて栄養を取ってるわけですが

ハゼにとっては体をかじられて溜まったものではありません。

しかも巣穴にまで入っていきます、このウミウシ。

このように良く寄生されている魚は、ダイビング中、気を付けていると、割と見つかります。

 

相利共生、片利共生、寄生。

 

1回のダイビングで、3つの共生のタイプを観察することは容易なので、

次回のダイビングをするとき、気にして潜ってみてくださいねん。

 

ではでは。

来年もよろしくお願いいたします。

 

 

ネバーランド ふるた