地球は蒼かった。

地球は蒼かった。

あらゆる生き物達が音を立てて活気付いて来る。(ような気がする)

深層からの冷たく濁った潮が滞留し例年に比べ水温が2℃以上低い日が続き変化に対応しきれない・・・・・・と見せかけて、そのパターンは経験済みだぜ!

と余裕をかまし、空振りしつつける松田が鹿児島よりお届けします。

カゴメノリやホソジュズモに続きシオグサの仲間も胞子の放出が始まった。

満潮から程なくして引き潮に入ると、海藻から迸るように放出が始まる、微動だにせずその場で待ち続けるとやがて白い煙のような胞子が線を帯びアートの世界へと変貌していく。

動いてしまうと、一瞬にして海水と混ざり合い環境は失われてしまうのです。

放出しながら力つき緑色の色素も放出し辺りは緑の水と白の煙幕で満たされます。

ジオラマの山並みと山脈から沸く雲の様にも見え円周魚眼で緑の惑星を演出してみました。

煙の様な物質の撮影にはコツが必要ですが、様々な生物が放出するシーンにはつきものです。

是非、鹿児島でしか撮影できないシーンへのチャレンジお待ちしております。

今年もイシヨウジの卵の受け渡しシーンの撮影もご案内中です。

一夫一妻と言われる彼らの健気な姿もこの時期から初夏までの風物詩です。

朝5時30分から始まったキビナゴの産卵。

日を追うごとに規模は大きくなり、なんと5日間続き、3日目のピーク時は夜明けから午後の夕刻までずっと産み続けておりました。

産卵場となる砂地はやがて、雪が降り積もった様に卵がうず高く重なり卵のマットと化しておりました。

ニシン科の魚の産卵恐るべしです。

これまた、放精によって白濁し視界不良に陥るほどでした。

産卵を終えた6日目は静まり返った砂地には、戦禍の後を貪るカラスの様に様々な魚達が卵を啄んでいました。

鹿児島県鹿児島市下福元町7641

ダイビングショップSB

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