紹介するべきなのか・・・

紹介するべきなのか・・・

28日になりましたので、伊東からヒデがお届けいたします。

 

と、実はこの投稿は11月25日にグァムで投稿しております。

25日〜30日まで、ガイド会の大先輩でもあるDaydreamの秋野さん率いる「龍馬クルーズ」にツアーで乗船させていただきます!久々のパラオ&龍馬クルーズ大変楽しみ。

折角ならパラオツアーでの事でもと考えたのですが、担当日の28日は龍馬号乗船中でおそらく通信環境的にブログ更新ができないので事前に書いておこうといったところです。

 

という事で、伊東でのお話。

あっという間に秋も終盤に差し掛かり、冬の気配が日に日に増してきていますね。

今年は例年よりも北東の風が吹く日が多く、かなりの確率でクローズをくらっています・・・

透明度も通常なら9月から徐々に上がり始め11月にはかなり美しい青い海が広がるいい季節なのですが、今年は10m〜12mとあまり芳しくない状況が続いていました。11月後半に入りようやく透明度も20mを超える日が奥なり現在はまだすっきりとしない(天気が悪かったり)ですが、25〜30m近くまで上がってきています。

さて、前置きが長くなってしまいましたね。

今日はというかいつも深場のハナダイをご紹介している事が多いので・・・今日も懲りずに

この美しいハナダイは「イトヒキハナダイ」というハナダイ。

実は私はこの撮影が初めての出会いで、そのうちいつかは見つけたいハナダイの一つでした。

おそらく今までにご紹介してきた深場のハナダイたちをガイドしている時にもその存在は近くにあったかもしれません。

 

今日は「こんなハナダイ見つかったよ〜みにきてね〜」という内容ではなく、こんな魚が身近な海にもいるんだという事を知って欲しくて書いてみました。

通常35m〜100mくらいの水深に生息しているようですが、みられるのは比較的深め。

色々調べてみると発見されている水深は大体50m〜60m代。

実際今回発見したのも同じような水深です。

正直、相当条件と準備がないとお客様をご案内する事が叶わない水深でありますが、さらに調べてみると(個人的に調べたら)浅い水深(20m代)で発見されている報告も意外にあります。

 

何が言いたいかと言いますと〜

「これだけ派手なデザインなら浅場にいれば気がつくよ〜」

と、言われそうですがこの存在自体が自分の潜る海に「いる」「いる可能性がある」ということを知って潜るか潜らないかという事です。

これが意外に「いるかも」と意識して潜っている時と、そうでない時では出会えるチャンス、見つかる可能性は雲泥の差があります。

実際、「昔はこんなの見れたのにな〜今は全然見られなくなった」と言われる生物の方が増える中で、伊東で過去発見されずにここ数年で発見されている生物が増えているのもそんな意識一つのお陰かもしれません。

そんな奇跡的瞬間や出会いを私たちガイドがゲスト様にお見せするのが当たり前ですが、ひょっとしたらガイドよりも先に貴方が発見するかもしれません!

発見ならいいですが、無意識に潜ることによってその奇跡的瞬間を壊してしまうかもしれないということです。

昨年、今年と中々簡単にみられない魚たちを求めてお越しいただく方が多くなり、ガイドとしても腕の見せ所ではありますが、必ずブリーフィングでお話させていただいてる事は「目指す生物の外側に、また新たな出会いと生活がある」という事です。簡単に言えば、見たり撮ったりしたい生物に接近するために無闇に着底したり、フィンで蹴散らしたり、接近しすぎたり・・・と。そんな状況を作り出してしまう事でそのチャンスを自分たちが壊していることも多いということです。

お陰で当店にお越しいただくゲスト様は皆さんそれをしっかり心に留めて潜っていただけていますので、昨年よりも今年は同じ様な環境でも見られる時間が長くなっている気がします。もちろん水温や海況などの要素は多くあると思いますが。

なんだか、堅〜い話になってきましたね(汗)

 

これから冬季に入り水温が少しづつ下がってきます。

深場のハナダイも浅く上がってくるチャンスがありますので、そんな事を少しだけ意識しながら「冬は寒いから嫌だ!」などと寂しい事は言わず、是非伊東の海へ遊びにお越しいただければと思います。

 

Dive Family Yellow ひで