アーグスコメットの産卵~ハッチアウト!

アーグスコメットの産卵~ハッチアウト!

押忍!
ある日、カメラ派でないお客様をガイドしていたのですが、魚を紹介しても、バブルリングを作っても、いまいち反応が薄い...。
私たちガイドは、こういう時普段から温めている引き出しの中から、そのお客様に合いそうな引き出しを開けては、処方的に対処していくのですが、この日はいまいち効果的な対応をしきれずにいました。
お客様の反応を得られないまま時間だけが過ぎていき、まさに万策尽きようとしたそのときでした...。

『こどものちんこ』にめちゃめちゃ似たカイメンがあるのですが、意を決してそれをスレートに書いて紹介したところ、どえらいテンションでめちゃめちゃ手ぇ叩いて喜んではるがなっ!!
俺、思ったね。 下ネタは世界を救うって。
しも&ピース。
白石です。

まぁちょっと“しも”に振ったところで、今回シモフリタナバタウオの仲間を紹介させて頂きます。

photo by 大佐

アーグスコメットです。
暗がりを好み、ドロップオフの亀裂や水中洞窟に生息しています。
シモフリタナバタウオは、体側の白点がランダムに散在するのに対して、アーグスコメットの方は白点の一つ一つが比較的小さく、また規則正しく縦列していることで見分けることが可能です。
体長20cm程度の魚ですが、各鰭が全体的に大きく、景気よくばぁ~んと全開になった様はとても存在感があり、見ている方もめちゃめちゃ興奮します。

そんなシモフリタナバタウオですが、なんと!今回『ハッチアウト』の瞬間に立ち会えました♪
そのステップを紹介いたしますね。

photo by kaku

まず1月11日9:41am。
なんと産卵を目撃!!

photo by ころもちゃん

1月12日9:32am。
前日ぴろんとしていた卵が、しっかり天井に張り付いています。
恐らく雄じゃないかなぁ~と思うのですが、片親だけが卵を守っていました。

この回は、観察したところ、ハッチアウトの瞬間には立ち会えなかったのですが、産み付けから5~6日程度で卵はなくなっていました...。

photo by brucelee

約3週間後の2月1日。
お昼の12時頃でした。
同じ場所に、またまた産み付けられてる卵発見!
すでに卵に目が出来ています。
あわてて、お客さんを呼びに行きます。

photo by 霜降りのお多恵

撮影し易いようにライティングしてたら...キターーーーーっ!!
ハッチハッチ、ハッチアウトやがなぁ~~~!
えらいこっちゃでっせ~~~!!
ドンドン生まれていきます♪

photo by brucelee

拡大したらこんなんなってまっせ~~~!
撮影時間から逆算したところ、
卵が出始めて7分ぐらいで、元あった卵がだいぶスカスカになるぐらいハッチアウトしていました。
いやぁ~、ええもん見せてもろたわぁ~~~♪

いつかちびちゃんに出会えたら、またこの場を借りてご紹介させて頂きますねっ!

photo by ぶろっこりー

あ、そうそう。
それはそうと、世界を救ったこどものちんこです。

ほなっ!