令和のはじまり連休の終わり

7日は三保真崎の海中情報を、鉄がお伝えいたします。

例年、4月末から5月初旬の連休は、飛び石になったり、上手く休暇を使わないと、かえって気の休まらない、骨折り損のくたびれ儲けみたいな状態になることもありますが、今年は過去最長とも言われる「10連休!」で、普段では考えられないような、長期間のレジャーを楽しまれた方も多いのではないでしょうか。

私は、27日は大学で講義があり、昨日も1〜4限まで授業を行っていましたので8連休でした。しかも結局、大学に行かなかった完全休日は、たったの2日(笑)だったので、なんら普段とは変わらない生活でした。お陰さまで、スーパーG.W.ロスは全くありません。

さて、そんな完全休暇プラスαを利用して、3Div.ほどしてきました。その模様をお届けします。

平均的にコンディションに恵まれましたが、1日だけダメな日でした。

今年は、水温の低下が例年ほど長く無かったので、ミズヒキガニの出現タイミングが早かったように思います。

ただし、スナギンチャクに密集するような事はなく、疎らにそれなりの個体数が観察されている状態です。

比較的、浅い水深では小型のソメンヤドカリが多く観察されています。

色とりどりのベニヒモイソギンチャクを沢山付けているので、フォトジェニックです。
残念なのは、ペリクリメネスダルダニコラが付いていないことです。
秋から冬にかけての、比較的大型のソメンヤドカリには付いていることが多いのですが、春から初夏の個体で目にする事は稀です。

そして今回のトピックは、何と言ってもヒレナガカサゴの幼魚が2個体も出た事です。

今までも数個体は観察されていますが、一度に2個体が同じ場所で見られたレイワありませんでした。写真の個体は2cmほどで、もう1個体は3cm強の大きさでした。小さい個体の方が、鰭を全開にしてくれるので、撮り甲斐がありました。

後半には、豆鯵や鯖、鯛などの幼魚が多く見られるようになり、アオリイカも20ぴきほどが群れて、産卵前行動をしていました。水温も18度をコンスタントに超えて、衣替えも完了しました。
梅雨に入る前に、初夏の三保を味わいにきて下さい。

さて、明日は葉山から輝くんが海のホットな情報を伝えてくれます。
連休中、Nanaにスパイを送り込んで、諜報活動をさせておいたので、その話のネタを肴に呑むのが楽しみです。
では輝くん、よろしくね。