こんにちは。
鹿児島県本土の海より松田がお送りします。
少しずつ、でも確実に巡る季節は陸のそれよりも顕著に感じます。
多くの人々が仕事に勤しむオフィス街のすぐ隣では、お昼休憩のため散歩コースがあり、その足元では海藻の森が例年よりも大爆発。
沢山の空気を含んだボウアオノリの中でユビナガホンヤドカリの交尾前ガーディング。
彼らが移動するたびに、立ち上る気泡が何とも癒しなのです。
ヒメイカの交接も始まり、1月上旬から2月でピークを迎えております。
広い海で15m四方しかないアマモ場で繋ぐ命の物語感動です。
ガイド会の先輩方もヒメイカの生態観察を続けていらっしゃるので錦江湾でも1ページを築けたら!と思っておりました。
毎年観察できるといいなぁ〜
今年はこの数年で一番の仕上がりだった海藻ワールド。
多くの種の海藻は成長し、それでも人知れずなくなった海藻もありました。この変化は今後どのように作用するのか興味は尽きません。
必ずいいことも、悪いことも自然には辻褄合わせが訪れると僕は思っています。
そもそも「良い」「悪い」の概念が人間本位の考えかもしれません。
ただただ観察し記録することしかできませんが、ガイドを通して伝えていければと思います。
伝える!といえば先日、小学生向けに鹿児島の海のスライドをさせていただき、このシーンを多くの生徒から「チュー❤︎してる〜」と突っ込まれたものです。
実際は闘争シーンなので、お互いに口で噛みつき合い相手が折れるまで誇示するのです。
もし、人に手足がなく口喧嘩(会話)も出来なければ「チュー❤︎」で解決する喧嘩になるかもね〜なんて子供達は本当に柔軟だ!!
コロナ禍でもきっと次世代の子供たちがこの世を明るくしてくれるんだなぁ〜と強く思った2月でした。
鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB
松田 康司