蛙合戦

蛙合戦

テレビをつけると、第4波のリバウンドの話題で持ちきり、

 

GWの状況が不透明になってきました・・・

 

この春、小学1年生になる長女の入学式、

 

父兄同伴にも更なる人数制限がかかるかも。

 

我々にできる対策として、グループでの会食などは控えて参りましょう。

 

 

さて、東紀州を流れる銚子川では、ナガレヒキガエルの繁殖活動がピークを迎えました。

 

その行動はまだまだ謎が多いのですが、

 

他の生物たちが冬眠中の時期に、三日間だけ渓流に現れます。

 

集団で繁殖活動を終えると、再び森に戻り、

 

春眠に入るという奇妙な行動をとります。

 

 

 

今回の撮影は流れの強い渓流での撮影の為、機動性に優れた、

 

SONY RX100m5、フィッシュアイさんのNA RX100m5+WWL-1を活用しています。

 

透視度が良く、太陽光が十分に届く場所なので、

 

大型センサーのコンデジなら、条件次第で一眼並の描写力だと感じます。

 

また、ストロボも水の抵抗が小さい、イノンさんのS2000が意外と楽チンです。

 

それでは両生類が苦手な方は、閲覧注意です!!

 

 

1枚目はよく蛙の置物で見かけるシチュエーションかと思います。

 

この状態を「抱接」と呼び、下の大きな個体が雌、上の小さいのが雄です。

 

一旦ペアになると雄は強い力で抱きついて、

 

絶対に離すことはありません。

 

 

なので、泳ぐ時もずっと一緒、

 

しかも、名前の由来の通りで、激しい流れのある場所を好み、

 

撮影時も私が流されないように必死で、

 

うっかり流されると、その先には落差のある滝壺が・・・(汗)

 

 

このラブラブな2匹の蛙、この抱接状態になるまでに壮絶なバトルを経てます。

 

早春のXデイ、渓流に蛙たちが集まってきます。

 

この蛙、姿に似合わず、鳴き声が超絶に愛くるしくて、

 

「クッ、クッ、クッ」と、美しい声で求愛します。

 

この水中に響き渡る独特の美しい声、

 

鯨の声を彷彿させる、幸福感を感じさせてくれます。

 

そして、求愛行動が激しさを増すと、1匹の雌を巡って、

 

蛙合戦があちこちで繰り広げられます。

 

めでたく抱接できても油断は禁物、

 

背後から襲い掛かろうとする独身の雄カエルが現れます。

 

 

しかし、ペアになった雄も必死、

 

背後に気配を感じると強烈なキックで撃退!!

 

無事に包接をキープできたペアは、産卵を迎えます。

 

こんな感じで、熱い三日間はあっという間に終わりました。

 

このナガレヒキガエル、準絶滅危惧種に指定されているので、

 

地元の宝として大事に守っていきたいと思います。

 

 

話しは変わりますが、3月中旬に東京で開催されました、

 

「海流が育むいのち」写真展にお邪魔してきました。

 

ガイド会メンバーの佐藤輝さん、高久至さんも出展されています。

 

大阪展が7月23日〜8月11日に予定されていますので、

 

ぜひ、迫力のある作品の数々をご覧になって下さいませ。

 

そして、同時出版された、輝さんの「波の下水族館」も、

 

ぜひ、Amazonでご購入できますよ!!