三重県でも、まん延防止等重点措置が適用され、
夜8時を過ぎると、繁華街は真っ暗です。
弊社施設ではコロナ対策しっかりして営業継続しています。
各々でもグループでの会食はグッと我慢して、粛々と趣味活動して参りましょう。
さて、水中は早くも繁殖シーズンを迎えています。
オキノスジエビがブルーに輝く卵を抱き始めました。
オキスジと言えば、他エリアさんでは大深度に生息していて、
春先から産卵のため浅い深度に上がってくるのがセオリー通り。
浅いと言っても50〜30mが一般的な深度のはず。
なのに、尾鷲では通年、水深18mで定住しているという謎の生態!!
実は年中いつでも見られるので、珍しさを認識していませんでした・・・(汗)
先日、不安になり撮影に入られた堀口さんにも、本当にオキスジですよね?
と、聞いてしまいました。(笑)
ただ、かなり特殊な環境で暮らしています。
大きなゴロタ石が積み重なり洞窟のようになった、
真っ暗な狭い穴の中で群れ群れになって生活しています。
なので、光に超敏感、通常のライトだと一瞬で逃げてしまうので、特殊ライト必須です。
また、超狭狭で出口が見えない暗闇穴なので、閉所恐怖症の方は要注意、
上級者で2〜3名様がご案内の限界となります。
あと、磯釣りの人気ポイントですので、釣り人居たら潜れません。
そして、穴の中にはサクラテンジクダイが群れています。
堀口さんの感想では、これだけ群れているのは珍しいというお話し、
初夏からの口内保育が楽しみです。
続いて奇跡の清流、銚子川の情報です。
先月号でお伝えしました、ナガレヒキガエルのその後、
蛙合戦の末、産み付けられた紐状の卵、
冷たい渓流に揺らされながら、尾芽胚期を迎えます。
そして、幼生のオタマジャクシへと成長します。
特殊な吸盤状の口で、激流に流されないように岩にしがみ付いて変態を待ちます。
そのカエル達の繁殖が終わると、交代するように始まるのが、
ニホンイモリの求愛行動です。
お腹が大きい雌イモリを執拗に追い、
ブルーに輝く婚姻色を見せつけて、尻尾をプルプルさせます。
(葉っぱの下に雌が隠れています)
こちらが、水草に産み付けられたイモリ卵で、
割卵が始まった桑実胚期
スマイルのような線が現れた、原腸胚期、
かなり形になってきた、尾芽胚期
ちょっとマニアックなお話しでしたが、
皆さん中学理科の生物で習っています!!(笑)
最後に、4月初旬に写真家の堀口和重さんが、
ウェブマガジン「スクーバモンスター」の取材で2日間滞在されました。
尾鷲の海の魅力が満載の記事になりますのでお楽しみに!!