毎月、7日は鉄 多加志が三保真崎の情報をアップロードしています。
ここのところ、タイミング悪く雨続きで、昼間でもナイトダイビングのような状況です。
なので、今回は近々の画像と過去の画像を関連づけてお送りいたします。
メインテーマは「まだ名はない」です。
すっかり清水側からは雪が確認できなくなった富士山です。そろそろ観測率が低下する時季ですね。
さて、三保真崎に限らず、まだ名前が決まっていないタコが数種類います。
例えば、この「オクトパス・マロ」と呼ばれるマダコ属とは言っているものの、
それにしては頭長に比して、腕が短過ぎます(笑)。
タコは足を食べるなどと比喩的な表現をしますが、実際は「腕」です。
頭足類と言われているくせに、実は頭腕類なのです。
こいつは、最近ナイトで遭遇した「ホワイトVオクトパス」です。
どちらかと言うと暖かい時季には少なく秋から春先にかけて遭遇率が高くなり
ます。
かれこれ20年くらい前から見ていますが、このタコが話題になった当初は、
ミミックオクトパスと同様に南方系の種だと思い込んでおりましたので、ここで
初観察した時は非常に驚きましたが、今は普通に温帯にも分布している種なんだ
と認識しております。
お次ぎは、これもフイルム時代から撮影しておりますので、随分と長い付き合い
になります。特にネーミングはされておらず(してたらゴメンなさい)ここでは
バケ方が尋常でないため最上級のミミックとして「キングミミック・オクトパス」
と呼んでおります。時季的には5月の後半位から秋にかけて遭遇率が上がります。
このタコを初めて観察して、確かニコノスVで撮影をしたと記憶しております。
その際に腕という腕を全てイバラカンザシの形状に丸めて、何に擬態しているか
さえ分からないほどの擬態でした。しかも、逃げる際に縦縞模様になり、イカの
縦縞は記憶にありましたがタコの縦縞は初めてで、頭足類の研究者に写真と状況
を説明して、おおいに盛り上がったような記憶があります。
この縦縞の変色は、動く方向に対してこのように変化すると目眩ましになるので
行われているようです。にしても、当時は「ストライプド・オクトパス」が出た!
と一部で話題になりました。
まぁ、こんな感じで楽しく潜っています。
最後にドレッドヘアーのシモンマタコさんに登場願って終わりにします。
それでは、唄っていただきましょう!「泳げタコ焼きくん」
同年代にしか通じないネタで済みません<(_”_)>