皆さん、こんにちは。今日一日は、沖縄・久米島よりお届けします。
少しずつ水温も下がり寒くなってきましたが、幼魚にマンタに海中は、毎日熱いドラマで溢れ返っています(^-^)/
表層の潮周りも良く、昼も薄暗い夕方も安全停止中に、眼を凝らすと、多くのプランクトン達が見られます・・・。
水温が下がり切りザトウクジラ達が帰って来る1月下旬も待ち遠しいのですが、今暫くは、まだまだ、ダイビングでの
生物達との出逢いに堪能したいと思います・・・。
軽石の被害が懸念されています。 人間が地球を痛め破壊している事を考えれば、自然現象の中で起きた事だし、
地球の永い歴史の中で考えれば、ほんの些細な事だろうから、騒ぎ過ぎだとも思いますが、やはり、海で仕事をする
当事者にとっては心配だし不安なのです・・・。
今のところ、久米島では、2つの漁港の港内に軽石が溜まって、船が出せない状況だったので、機械を入れて3日間ほどで
軽石を汲み上げて、その後は落ち着いてます。ボートの航行中に海面に軽石の筋が何本も見えたり、潜っている海中で軽石が
流れていく様子が見られますが、漁が出来ないとか、ダイビングが出来ないような状況ではなく、来て頂いたお客様には、
楽しんでもらえてます。
軽石の写真は全て、トリノクチというダイビングポイントの外れの潮流や風の影響を、あまり受けない淀んだ一区画に
溜まった軽石群です。
下に潜って見ると、ほとんど陽の光が入らず、下のサンゴは、おそらく光合成も出来ないような状態です。
僕の吐いたエアーで掻き回され溜まった軽石群がバラバラになっていきます・・・。
幸い、次の日には、この区画に溜まっていた軽石もなくなり、島周りを見ても、極端に溜まっている場所もないので
一安心ですが、風の影響で、何時、また、外から軽石群が運ばれ、色んな支障をきたすのでは?!っと、やはり不安は
拭いきれません・・・。
船のエンジンには、エンジンを冷却する為の冷却水が回ってます。その冷却水も、当然、熱くなったエンジンを冷やしていると
熱くなります。その為に、エンジン内では、その冷却水を冷やす為に船底から海水を汲み上げて、その海水で冷却水を冷やします。
海水を汲み上げる時に、ゴミが入って来ない様にエンジン内に入る前に濾し器がありますが、その濾し器に軽石が貯まると海水を
汲み上げる事が出来なくなるので、そのまま航行してしまうとエンジンがオーバーヒートしてしまいます。だから、軽石が港に
溜まれば入出港出来なくなります。例えば、フェリーが止まり物資が入らなくなっては困りますし、漁業者や僕らダイビング業社は
船を出せなくなるから仕事が出来ないし、魚を海で養殖している業社にしてみれば、軽石を餌と間違えて魚が食べれば、養殖している
魚は死んでしまうし、自然の海の生物達も、例えばアオウミガメの幼体が軽石をたくさん食べてしまって腸閉塞を起こして死んでしまう
かもしれないし、これは勝手な想像ですが、マンタが食べてしまい、仮に排出出来たとしても、「プランクトンに混ざった、
こんな不味いもの喰えるか?!」みたいにマンタが嫌がって居なくなるかもしれないし・・・(^^;;、
当事者にとってみれば、心配は絶えないのです…。早く分散して、早く海底に沈んで欲しいものです…。
先日、ダイビング業者が使用しているリーフで囲まれた内湾の港に、南風に乗って軽石は入り込んで来ました。
船を出せない様な量ではないので、通常通り出航してダイビングを楽しんで来ました。
ふと、港内の軽石を覗いて見ると・・・・、
外洋の潮流に乗って流れていた軽石群に付いたアミモンガラの幼魚達も、軽石と一緒に港内に流れ着いてました・・・。
通常は成魚になっても外洋性のこの子達が(普通のダイビング中には見られない)、これから、何処に流れ着くのか?
興味津々ですが、幼魚達は軽石に付いた付着物を食べたりしながら、必死に生きてました・・・。