皆さん、こんにちは。今日は一日、久米島からです。
今年も、ザトウクジラのシーズンに入りました・・・。
今年も、どんな出逢いがあるのか、とても楽しみです。
「遠いベーリング海から南下して、今年も、また来てくれるだろうか?」・・・毎年想うのですが、
出逢えると、長い旅路を終え、無事来てくれたクジラ達に「おかえりなさい・・・。」っと、安堵の心で呟いてしまいます(^-^)
同じ地球(星)に棲み、同じ時を共有できる奇跡を幸せを、しみじみと噛みしめながら、今年も過ごしていきたいと思います。
ザトウクジラとの距離感や間合いは、彼らの気分の部分も大きいですが、こちらの心の有り様にも反応してくる様な気がします。
穏やかな心の目でクジラを見れば、さほど警戒される事もないし、ただ、がむしゃらに近づきたい一心で臨めば、クジラも、より
逃げていく様な気がします。いつも、心掛けるのは、ファーストコンタクトの時に、彼らが安心できる適度な距離感を保ち、
動きはゆっくりと、そして、可能な限りのアイコンタクト・・・。
少しでも彼らに穏やかで居て欲しいし、安心してこの地で過ごして欲しいので・・・。
皆さんも、ぜひ、そんな気持ちで相対してみてください。
10年前までは、冬から春、ザトウクジラが居る事が、当たり前だと思っていました。
その当たり前が、何時、無くなってもおかしくないという事に、ある時、気が付きました。
気候変動による生態系の変化、サンゴ礁の減少、ダイビング中もそうですが、海中では、温暖化による生態系の変化を
如実に感じます・・・。
2℃の水温の上昇により、目的地だった沖縄に渡る時、以前は通り道だった奄美群島にも滞在するザトウクジラも増え、石垣・西表まで
南下するザトウクジラも減り、北半球では、アラスカやロシアから南下してくるメキシコのレビヤヒヘト諸島ライン、ハワイ諸島ライン、
小笠原諸島ライン、沖縄ラインとありますが、今では、沖縄に集中していた沖縄ラインも奄美群島から沖縄本島・ケラマ諸島・久米島と
広範囲に広がるラインになってきました。
「もしかしたら、あと十数年もすれば、水温の急上昇により、沖縄・奄美には南下して来ず、九州近海辺りで出産・子育てをして
春、北の海へ旅立つ様になるかもしれない・・・」。
そんな事を想像すると、これまでの出逢いや今出逢える奇跡に感謝しかありません・・・。
だから、今、出逢える一期一会を大切に共有したい想います・・・。
コロナ禍で、思うような旅行が出来ませんが、もし、来てくだされば、今年も精一杯頑張ります。
南では捕食をしないので、ヒゲクジラの所以のヒゲを、なかなか見る事が出来ませんが、こんなシーンも時折あります。
ウシマンボウです。ホエールスイム中は、こんな出逢いもあります・・・。
コビレゴンドウの群れです。ホエールウォッチング中は、オキゴンドウの群れやイルカの群れに遭遇する事もしばしばです。
ハテの浜沖で、シャチの群れに出逢う事も、過去に数回ありました・・・。
「幸せの時間」・・・、時が止まります・・・。
また、今年も・・・。