皆さんこんにちは、鹿児島県本土より松田がお届け致します。
昨秋あたりに、南さつまエリアで初確認が乱発した南方種の存在はラニーニャ現象の効果も後押しする格好になり水温の低下と共に見かけることは無くなりました。
自然現象とは人間の感覚で気づいた時には、手遅れなものばかりだと僕は思っていていつも水中の少しでも小さな変化に気づけたらな・・・と思い過ごしています。
これは大きな変化だけれども、今年はアオサの仲間がとにかく凄まじい成長を見せているのです。
フクロノリやケノリの仲間の発生は殆ど見られずに、ご覧の状況です。
でも、僕の予想では水温の下がり方が極端過ぎたせいもあり、この後に後発する形で他の海藻も成長が見られるはずだと思っています。
これが、よくガイド中に言う「自然の辻褄合せ」であるっ。
もちろん予想なので、それと照らし合わせながら観察するのも海と接する楽しみなのです。
アマモ場も錦江湾には残されたエリアは少なく、専門家に言わせると最早アマモ場と言われる場所は失われたと言う方もいらっしゃるほどに激減してしまっています。
私が個人的にご案内するエリアもアマモ場を「頼り」また「支える」生物達の沢山の営みの中にあります。
交接するヒメイカを見守りゲストと共に観察を続けます。
卵をアマモに産みつけ始めました。
息む様に体を振るわし一つずつ丁寧に抱え込むように並べ産み付けていきます。
最も外敵から狙われるリスクがあるこの時も懸命にただその行動に専念し産み付ける姿は宿命に生きる生物の強さと一途さを感じます。
そして今年も沢山の方にご案内させていただいている「海藻ワールド」
この写真は数年前のガイド会での初めての写真展で出させていただいた写真です。
多くの方に訪れていただくこの空間ですが、皆さんとにかく魚と写真を「撮らない」「撮れない」(笑)
もちろんダイバーを入れてもいい写真になると思うし、その場の欲求は満たされることでしょう。
でも、その時をジッと待ち、日の差し込み方や魚の配置など考えこの海藻の世界に接する事も一興ですよっ。
鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB
松田 康司