サインを見逃さずべからず!

サインを見逃さずべからず!

き~み~が~みせる~し~ぐさ~🎵

僕に~向けられてる~サイン~~🎵

あるバンドの名曲です。

言葉ではなく、態度で、君の心が分かっちゃうよ…

というラブソング。

 

魚たちが出すサインを感じながら潜っていると、

ここ最近の海中というのはホントに愉快・痛快・感動で、

1ダイブごとに、必ず何かの生物がドラマティックな行動を見せてくれる。

 

ドラマティックが止まらない!

そんな奄美大島より、ネバーランドのふるたがお届けします。

 

ハナビラクマノミの産卵です。

産卵の直前になると、卵を産むための輸卵管が出る為、産卵するサインがとても分かりやすいです。

気を付けてみていると

奧さん!!出てるやないの!!

 

こんな子に出会えた時は、もう間もなく産卵を始めますから、じっくりと産卵まで待つのも良し、

少し違う場所で遊んでから戻って来るのも良し、感動的な産卵シーンに出会えます。

クマノミの仲間の産卵は、輸卵管をみる以外にも、もう一つ分かりやすいサインがあります。

それは、イソギンチャクを噛んで岩肌を出し、岩肌をこのようにかじる行動。

産み付ける卵がしっかりと岩肌に着く様、ツルツルにする訳です。

こんな子に会えた時は、じっくり見てみてください。

よく見るとこの♀(大きい方)に写っているように、輸卵管が出ているはずです。

この状態になってから、1時間以上はじめない場合もあるんですが…

この時は10分程で産卵を開始しました!

お母ちゃん、頑張れ~~!!

♀が産み付けた卵に、♂が精子をかけて受精させます。

力強く、小さな命が懸命に生きている事を感じる、是非見て頂きたいシーンです。

これは昨日↑

 

クマノミ自体は、珍しい訳でもなく、

(もちろん地域にもよりますが)海中に入ると良く出会える種。

卵を守っている姿に出会える事が多いですが、

 

産卵をしている時間というのは、私の経験上、長くて40分程度。

回数の多いペアでも、ひと月に3回。

 

ダイバーが海の中にいる時間を考えると、産卵に出会える事は、なかなかに珍しい事。

見て頂いたゲストはとても喜んでくれます。

 

魚とは、「なあ、いつ、産卵なん?」と、

話すことが出来ないですが、魚が出してくれるサインを見逃さず、

ドラマティックに潜ろうと、日々奮闘中の32歳。

 

ふるたなおきでしたお読みいただきありがとうございました~🎵

 

 

ふるた

 

奄美大島ダイビングショップネバーランド