皆さんこんばんは、鹿児島県本土より松田がお届け致します。
陸も随分と暖かく感じる日が増え春真っ盛りですね。
海中も水温がジワジワと上昇するにつれ生物たちもソワソワしてきました。
摂餌行動も盛んになり、ベラやハナダイの仲間のメスはお腹を膨らませ、きっと卵を沢山抱えているのでしょう。
写真↑はキンメモドキの口内を仕切りにクリーニングするホンソメワケベラ。
観察をしていると、正確にはキンメモドキが口を開けて「我こそは〜」とクリーニングをせびりにくるんです(笑)
長年気になっていた・・・・・・今も気になっているクロホシフエダイの生態。
今回はちょっと深めの水深30m付近でメスと思しき個体に(下)に口を開けつつ体を擦り付ける求愛行動とも思えるような行動を周辺で何度も複数ペアで観察できました。
中々、行けないエリアですが近海のエリアで今の時期からクロホシフエダイも要チェックです。
産卵行動はヒメギンポやタテジマヘビギンポが盛んです。
今回はタテジマヘビギンポにクローズアップします。
これまでタテジマヘビギンポはペア産卵かと思っていましたが・・・・・・
鹿児島のいくつかのエリアで見ることができ、水深10〜25mくらいと、わりとレジャーダイビングでは観察しやすく、時間帯も昼間なのですが、壁面のある場所にメスがいて産卵しようとすると、周辺に50cmほどの距離をあけ複数のオスが陣取ります。
変わるがわるオスが写真の様にメスに瞬間的に寄り添い放精と抱卵をしているものと思われます。
多くの魚種では産卵のその瞬間まで、他のオスが近づくことをメインのオスは嫌い追い払ったり威嚇するシーンが見れますが1匹のメスに複数のオスが出入りするように産卵するシーンは驚かされました。
きっと、周辺でも同時に産卵が盛り上がり入り乱れている状態になってしまい今回の様な事があったのか?と推察しています。
推察するばかりで答えは中々浮かんできませんが(笑)
「どうなんだい?」
そんなふうに、ゆっくりと語りかける春の海!楽しすぎます。
鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB
松田 康司