異様な光景が広がり、その先の展望が恐ろしい鹿児島県本土の海より松田がお届けいたします。
鹿児島湾(錦江湾)では閉鎖海域とゆうこともあり、ある種の生物が繁栄しその様な環境に適応できなかったものは淘汰されていく、そんな特徴があります。
その最たる例がアカオビハナダイやサンゴイソギンチャクの大群落です。
今年はイレギュラーですが、マダイの大群が発生し、鹿児島市沿岸や桜島の沿岸を数万匹単位で他の魚種を圧倒する勢いです。
養殖マダイなのか天然マダイなのか漁業関係者の方にも話を伺いながら観察を続けております。
とりあえず!各鰭は美しい個体が多く、10cm〜25cm程とサイズにも差があり、鼻の穴も片側2つの両面4つのものしかおらず「天然マダイ」であろう!と仮説を立てております。
マダイは雑食性で大食漢と聞き、摂餌行動を見る限りでは海藻から甲殻類やゴカイの仲間など辺りのものをすごい食欲で食いつくし、このひと月でそのエリアだけ砂漠のようになっております。
とうとう食べるものが枯渇してきたわけで、マダイ達は貝殻を口に含んではポロリとこぼし・・・・・・
流木や木の根を咥えては皮を剥ぎ食べているではありませんか・・・・・・(驚愕)
少しずつ大きくなっているものの、痩せほそりやがては「淘汰」されてゆく側になってしまうのか・・・・・・?とこれまた仮説を立てつつ観察続行です。
そんな、数万匹のマダイを尻目に毎日カサゴは愛を育みます。
はっきり言って、マダイがフレームインしてくるのでかなり撮影は困難です。
何度、ベストなシーンでマダイの顔面がインしてきたことか。色々と難易度高めですが挑戦者求む。
こちらは愛を育んでいるわけではなく、オス同士の闘争です。
アカオビハナダイの産卵期に、その産卵前によくご案内していたシーンでしたがこの日は所々でよく闘争シーンが起きておりました。
季節は寒くなりましたが、まだまだホットな海が続いております。何なら一年中なのですが。
本日は鹿児島県本土も降雪中です。桜島先輩も今冬初冠雪です。
今年も、慌ただしくでもじっくりと過ごすことができた1年でした。
ありがとうございます。
また、来年もよろしくお願い致します。
鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB
松田 康司