新年が明けてすでに7日が経とうとしておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
潜り初めや初滑り(お寒いギャグの方ではありません)など、各々のお正月の過ごし方を
楽しんだのではないでしょうか。
私がホームエリアとしている三保真崎は年末から穏やかな天気に恵まれて、これほど長く
晴天が続いた年越しは記憶にありません。連日、富士山と初詣に訪れる方々で三保街道は
多くの県外の車のナンバーが並んでおりました。
さて、早速海の中の情報をお伝えします。
沖堤では、昨年から同じ個体を観察していると思い込んでいるルリハタが、10cmほどに
成長して完全なバイカラーになりました。幼魚期は、全体的に黄色味を帯びているので、
若干ですがコントラストが欠けます。
似たようなカラーリングではありますが三保真崎では初確認となるソメワケヤッコの幼魚
です。しかも、同じ場所で2個体が観察されましたので、ちょっとしたトピックです。
こちらは、上下のバイカラーですが、成魚になると下部の縞模様が不鮮明になります。
特に珍しい光景ではありませんが、ホンソメワケベラが喧嘩をしておりました。
ボトムでは、キタマクラがヒラムシの仲間を執拗に食べていました。現像して気づいたの
ですが、実はこの食べられているヒラムシって凄く珍しかったりして(笑)。
キタマクラにとっては、摂餌対象が普通種だろうが、未記載種だろうが関係ないですから。
そして最後にオナガスズメダイの幼魚を載せて終わりにしたいと思います。
このスズメダイも今回が初観察となります。
遠目では、シコクスズメダイと見分けがつきません。厄介なことに今回は何故か?今まで
無かったほど、シコクスズメダイが観察されました。私が記録しているだけでも10個体
は居ます。なので、スルーしそうになりましたが、動きの感じが微妙に違ったので、撮影
してみると「あらまぁ」でした。
水温は16度まで下がり、やっと冬らしくなってきましたが、12月になってもなかなか
下降し始めない水温に気を揉みながらもギリギリまでウエットで潜れる快適さも捨て難く
人間とはなんと我儘な生き物だと反省をしました。
今年も、三保真崎の海とガイド会をよろしくお願いいたします。