夏のレポート「アカオビハナダイのあれこれ」

夏のレポート「アカオビハナダイのあれこれ」

湾奥ロックだぜ-!
ふらら日和の八木です。

今月は、今、ハマりまくってるアカオビハナダイの産卵についてです。


奥駿河湾でも恐ろしいくらいの繁殖力で年々個体数増えています。

そんなアカオビハナダイの繁殖行動について、今年から観察し始めたレポートです。


アカオビの産卵といえば、井田が有名ですね。
同じくガイド会仲間の井田ダイビングセンターのカマくんが、数年かけてデータ取っててくれたおかげで、そのデータを奥駿河湾に当てはめ、効率良く完成度を高めることができました。

ひとつわかったことは、産卵は潮流(流れ)を利用しているということ。流れ始めると産卵行動が始まります。
ただ、僕らガイドとして、その中でも少しでも長い時間、少しでも確実に見れるタイミングを求めるわけです。

そこが、井田は何時くらい、、静浦は何時くらいと濃厚な時間があるんです。


アカオビハナダイの産卵は写真のように、雄が雌を巻き付け放精抱卵します。
この姿は見るものを魅了し、フォト派の写欲をそそるのですが、ほんの一瞬なので、なかなかうまく撮れず、、沼にはまります。笑

何度も何度も見ていると、肉眼でも確認できるようになる人間も目力はすごいなーとも思います。

でも、何で巻くんだろうか??

という疑問。


たまたま反対向きで産卵知るところが撮れたのですが白丸の中、雌の生んだ卵です。
動画で、何度も撮りましたが、どうも雄が先に放精して雌が抱卵するように見えます。

潮流を利用して、熟成した卵を散布するわけですから、その場で効率よく受精させなければいけないわけです。
となると、流れのある中で、そのまましていてはうまく受精できないので、一旦雄の体の中に巻きつけ、そこで受精させてるのではないか説。僕はそう思っています。
そのあと、尾びれをさっと振りかざし、遠くへ拡散しているのではないかと。

そして、静浦の特徴してはやはり個体数の多いこと。
最初の潮流で、流れに乗った微生物を雌が捕食し始めます。
産卵には相当なエネルギーを使うので、補給ですね。
その潮流が一旦収まり、、また流れはじると、、何の合図か途端に雄が求愛ダンスをはじめ、縄張りも何も関係なく雄が狂った様に踊り始め、そこにいる雌に産卵交渉始める乱舞が始まります。

すれ違った雄同士、写真の様に喧嘩バトルは日常茶飯事。笑

 

産卵は、9月上旬まで続くと言われていますが、すでに早くから産卵し始めた個体の赤ちゃんが成長してきています。
写真は、ちょうど昨日撮ったもの。
1センチに見たいない子供達が、産卵ピークな大人たちの下の岩の中で生活している時期。

 

繁殖のすべてのストーリーが見れる時期が今ですねー!
そんなお得な時期に、奥駿河湾で潜りませんか?w

奥駿河湾で潜るなら・・・
ダイビングショップ ふらら日和
https://www.furarab-yori.com/