イソギンチャクの白化と毒性

イソギンチャクの白化と毒性

湾奥ロック!こと奥駿河湾ガイドのふらら日和八木です。

今年の夏は、異常に水温が高く浅瀬では28〜30℃まで上がっています。いいとこ25〜27℃だった過去の伊豆では考えられない水温です。

特には、台風なでも大きなうねりが入らず、時化ない海、奥駿河湾の浅瀬は、水がかき混ざることが少ないため、水温も上がりっぱなしになるのではないかと考えられます。

9月になりある日、Openしたての「淡島」に潜りに行きました。深場から、浅瀬に戻ってきて目入ってきたのがこのシーン。

根頭のイソギンチャクのほとんどが白化していました。
まるで雪山状態!

これにはびっくり仰天!!

そんな目で、平沢ビーチや静浦ビーチの浅瀬(5m以浅)を見てみると、、
主に、サンゴイソギンチャク、オオサンゴイソギンチャク、キッカイソギンチャク、シマキッカイソギンチャクの4種はほとんどが白化しています。

そんな中、目につくのが静浦のキッカイソギンチャクとイソギンチャクモエビのこのシーン。

とりあえずよしわるしは置いといて、、フォト派には、綺麗で人気の被写体となっています。

で、少し疑問に思ったのが今回のテーマ。
過去にも、このような白化は起こっていたのですが、通常エビ達はイソギンチャクの横とか下に隠れているのが常でした。
たまにイソギンチャクの上に乗ってもイソギンチャクの毒性が合わないのか、ぴょんぴょん跳ねて、岩に飛び乗ります。

ですが、今年に関してはずっと触手の上に乗っている。。。

そこで感じたのが、「イソギンチャクが白化により毒性も弱まっているのではないかということ。」

実験した訳ではないので、あくまでもフィールドチャッカーの推測のお話ですが、、

次の写真

だいぶ右下など見ると根元から色が回復(黄色がかる)してきているのですが、このイソギンチャクに乗るエビは、ピョンピョン跳ねて、周りに逃げていくんです。

この2枚の写真を見ていても、白化による毒性の影響が結びつくように思います。

最近になり、イソギンチャクはそもそも変化に強い生き物なので、復活してきているものの増えてきました。

逆に言えば、、白く綺麗なイソギンチャクに乗る生物のシーンを撮るには観るには、、「今でしょ!」⇦古いか?汗笑

とい訳で、今年ならではな奥駿河湾にぜひ潜りにいらしてくださいね〜♪

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