鮎の産卵

鮎の産卵

銚子川もいよいよ生物達の活動が終わりに近づいてきました。

そして、秋の風物詩といえば落鮎、別名が香魚。

上流で新鮮な苔を食べて育った鮎は甘い香りがするのが由来。

秋になると産卵のため河口近くに降ってきます。

しかし産卵場は釣り人が居て撮影が困難・・・

入らせて貰うまでに、自分の中では8年の歳月がかかりました。

そして、今年は念願叶って、川の真ん中で大の字になって撮影させて貰っています。

銚子川漁協の役員、そして組合員の皆様に心より感謝を申し上げます。

この秋から初めての観察で、いろいろ分かったことがあります。

銚子川だけの現象かもしれません。

  • 流れが最も早い場所でしか産卵をしない。

本当に意地悪なくらい激流でしか産んでくれません。

自分はウェイト20kg巻いて、流れと格闘しています。

翌日は筋肉痛に見舞われます。

ちなみに水深は20〜30㎝!!

  • 必ず同じ場所でしか産まない。

到着したらざっと観察して、目星をつけたら動かず撮影です。

  • 産卵は3秒くらい

とにかく全てがハイスピードなので、連写で対応。シャッターの切り方にコツが。

事前に産卵シーンの動画を何度も見て、スピードに目を慣らしておくのが有効です。

産卵を終えた鮎は一生を終えます。卵は二週間ほどで孵化して海へと向かい、翌年の春に遡上が始まります。

そんな銚子川の鮎ですが、今年は通常の半分ほどの大きさとなっています。

高水温、餌の苔不足、河川の治水工事、何が原因なのかは不明です。

最後にセミナーのご案内です。11月も好評に終わった田端&堀口フォト現像セミナー、12月も二回目を開催致します。

少し空きがございます。未だ間に合いますので、お申し込みお待ちしております。