鹿児島県本土の海より松田がお届けいたします。
この9月も日中のダイビングと夜の錦江湾エリアでのタコクラゲのご案内に奔走中です。
今年はタコクラゲの個体数が昨年の10分の1程と少ない上に、潮か水面を走る風にタコクラゲは機動力を失い、日替わりで違うエリアに出没します。
ナイトタコクラゲと称し夜のご案内ですが、サンセットで空が紺色に染まる数分に描く写真もいいものです。
今年は県外から多くの方にご参加いただき、マクロ派だった方がポートとレンズまで新調し、このタコナイトに!!と。
街並みも目前に、ビルが立ち並ぶその環境はこの時期は視界3mとワイドの写真をするには辛いかもしれませんが、時折顔を水面に出しつつ「あぁ〜でもない」「こうでもない」と試行錯誤で皆さん撮影に興じておられました。
ライトの光とそこに集まるプランクトンを捕食しに集まるタコクラゲの習性を生かしての観察もここ鹿児島でしかできない面白い環境です。
南さつまのエリアは回遊魚が多く、どなたでも魚影を楽しんでいただけます。
しかし、今年は群れを成すまでの工程も含めてご案内しております。
特にメジナの群れは面白く、群れを成す魚の中でも性格が優しいと言いますか、穏やかな魚です。
鹿児島では「クロ」の愛称で呼ばれるこの魚は、少しずつ群れの先頭を誘導し、予めこの群れが好む場所(根の突端や冷海水の境目)に誘い込むと大きな玉の様な形の群れを成します。
この秋「メジナ玉」をより美しくご案内できる様さらなる磨きを加えていきます。
時間帯・潮流の向き・好む場所・そしてガイドが加わり「魅せる」魚の群れ作り職人目指します〜。