沖縄地方から奄美地方、屋久島などの九州地方や四国地方まで及んだ高水温に拠るサンゴの白化現象・・・。
あるエリアでは壊滅的なダメージを受けた場所もあり心配されてますが、水温も、ようやく下がり始め、今回の白化現象も収束を向かえそうです。
ここ久米島でも、高水温に耐えたサンゴや無残にも死に絶えたサンゴ、まだ、はっきりと結論の出ていないサンゴと様々ですが、あと一月もすれば、
おそらく、今以上に、もっと悲惨な光景を目の当たりにする事になるんだろうと冷静に見極めてる最中です・・・。
僕の経験の中では、初めて経験した1998年の大規模な白化現象から、今年で数度目の大規模な白化現象ですが、感覚が麻痺して、この特殊な状況に
心が慣れたりしない様に、そして、このどうしようもない遣る瀬ない気持ちだけは、きちんと胸に留めて、冷静に見守りながら
記憶と記録をしていこうと思います。
これらを発信しながら、この異常事態を、いつか皆んなが真剣に深刻に考える様になる事を一日でも早くなる事を願いながら・・・。
上記の写真は昨日、撮影したものです。おそらく、白化して生き残っているように見えるサンゴの半分近くは死滅していくだろう・・・。
この上の写真の光景が2週間後には下記になります・・・。
ここからは、白化してパステルカラーに変色したセンジュイソギンチャクやタマイタダキイソギンチャクです。
ここからは、白化したミノイソギンチャクのカラーバリエーションです。
イソギンチャクの仲間は、もちろん、健全な状況ではありませんが、そのほとんどが白化しても戻ります。
この淡い色合いに見惚れながらも、これ以上の変化がない様に祈るばかりです・・・。
マンタステーション、2離れの根で、残圧ギリギリまで粘って撮影した後、浅めに浮上し、そのまま安全停止をしながらボートに戻る途中、
上で移動する僕の事など、気にする様子もなく2の根でクリーニングされに来たマンタ(ルール上では、マンタより下に降りなければいけませんが、
残圧がないので安全停止移動のままにしました)。
クリーニングされてるマンタに刺激を与えない様に、帰路途中、ズームレンズを使って離れての撮影だけど、
白化現象でレモン色になり縮んでしまったトサカウネタケの群生とマンタ・・・。
もし、このトサカウネタケが白化現象に耐えられなくなって死んでしまったら、この根に住み着くベラ達の居なくなるかもしれないし、そうすると、この根で
クリーニングされに来るマンタは居なくなってしまうかもしれない・・・。そんな事を考えてると、遣る瀬なさで心がはち切れそうになって、
なんだか泣けてきた・・・・。