まいどです~!
本州最南端の町、串本よりマリンステージの谷口です。
みなさんはカミソリウオという魚をご存知だろうか?
触ると切れる訳でもなく、たぶん薄っぺらい見た目からそのような和名が付いたのだろう。
日本のカミソリウオ属は3種類に分けられていて、カミソリウオ、ホソフウライウオ、ニシキフウライウオとなります。
3種の写真は割愛させて頂きますが、今回このようなカミソリウオ属が串本に登場しました。
分かりますか?この違和感。
なんか今まで出会ったカミソリウオには無いオーラ。
まず、ニシキフウライウオでないことは誰でも分かりますよね。
問題はカミソリウオなのか、ホソフウライウオなのかと言うことです。
うちのブログでは胸鰭の軟条を数えてホソフウライウオに落ち着いたのですが、詳しい方のご意見で、吻長(目から口先までの長さ)と吻高(口の高さ)の割合が違うじゃないか!ってことで、日本産魚類検索第三版ではカミソリウオに落ち着きました。
え?カミソリウオですか?
僕、今まで何個体も見てきましたが、何か違うんですよー。
ここで、海外ではカミソリウオ属が6種あるとされているとの情報もありました。
上記3種に加え
Halimeda ghostpipefish(ハリメダゴーストパイプフィッシュ)
Roughsnout ghost pipefish(ラフスナウトゴーストパイプフィッシュ)
Velvet ghostpipefish(ベルベットゴーストパイプフィッシュ)
今回の串本の個体はハリメダではないかとのご意見も頂きましたが正直半信半疑でした。
しかし数日後、こちらのオスが現れて、確かにハリメダに似てる!
ここで日本のカミソリウオ属は3種類に話は戻るのですが、こちらの個体含め、ラフスナウトもベルベットも、現在のところ種類の中の変異なのか、別種なのか、まだはっきりしていないそうです。
という事で、とりあえず今はここまでですね。
ご意見を頂きました、ガイド会の先輩番田さん、大瀬崎のガイドの川原さん、串本海中公園センターの大西さんには感謝いたします。
ちなみにこのペアは今も滞在中ですので、見たい方はお早めにお越し下さい。
ほんじゃまた。
マリンステージ串本店 谷口勝政