明けましておめでとうございます
本年も、よろしくお願いいたします
しばらくの間、投稿が途絶えていましたが、年末年始に自主トレを行って、なんとか平常運転になりましたので、改めて新年のご挨拶とともに、三保真崎の海ネタを公開させていただきたいと思います
毎年、この時期になると登場するのが、ボウシュウボラの産卵ネタです
昨年の12月に入ってから、数カ所でチェックしていましたが、それっぽい所にいた個体に絞って定点観察を行っておりました
画像は12/30のものです
元旦に観察したときは、伸び切っていた足の部分が縮み天井部に張り付きます
その2日後に行くと2つの卵嚢が見えました
本来は、もっと密集した状態で産み付けるので、産卵の初期は多少間隔が開くのかもしれません
現在の水温は16〜7度で、これからどこまで低下するのかは分かりませんが、およそ1ヶ月半ほどでベリジャー幼生のハッチアウトが始まります
昨年は、どのようなトラブルかは分かりませんが、母貝が卵を放棄してしまい、ハッチアウトを目前にしていたタイミングだったので焦って周辺を捜索して、運良く母貝を見つけて元に戻したところ、ハッチアウトが開始されて事なきを得ました
三保真崎では、その他にもツメタガイやヤツシロガイ、ミガキボラ、ナガニシ、アカニシなどの巻貝の卵を観察することがありますが、ボウシュウボラ以外は全て産卵が終わると姿を消してしまいます
そのような観点からボウシュウボラには、他の巻き貝には無い知性というか母性のようなものを感じます
水深がこれまでの中で最も深いので、観察のタイミングや方法を検討して取り組みたいと思います
以上、三保真崎から鉄 多加志が海ネタをお伝えいたしました
ちなみにタイトルの松の内ですが、先日ラジオを聴いている時に、関東と関西(こちらの方が長いそうです)では期間が違うという話を聞いて驚いたので、この題にした次第です
追伸:先月の14日から来月の9日(日)まで、静岡市三保松原文化創造センター「みほしるべ」で三保の浜と海の生き物の企画展が開催されており、海の生物の写真を提供しました
企画関連講演会として1/25(土)14〜16時にお話をさせていただきますので、タイミングの合う方は、静岡市コールセンター(0542004894)かHP申し込みを1/14(土)まで受け付けております
さらにその前後で、エフエムしみずの「日曜ネイチャーランド」にも出演します
放送はサイマルラジオでも視聴が可能です
https://mrn-pal.com/simul-radio/
よろしくお願いいたします
https://miho-no-matsubara.jp/event/archives/20241214kikakuten