今年は何だかこれまでの経験で通用するものと、そうでない事柄(データ通りにいかないもの)の差が激しいように感じる鹿児島の海より松田がお届け致します。

まずは、イバラカンザシの産卵。
こちらは第一候補の予定日を2年連続外し、第二候補の日程での産卵となりました。
イバラカンザシは潮で管理されているとは思うのですが、同じ潮でも「場所」によって産卵したりしなかったりと局地的な条件もあるものと感じています。
いずれにせよ、中々に難しいという事です。

2枚貝の放精や放卵(写真は放卵)も満月の大潮中に発生することが多く一斉に始まると、イトヒキベラが集まり食べるのでした。
きっとこの上なく栄養価の高い彼らにとっては食べ物なのでしょう。

ノコギリガニの放仔
実にシャイなカニです。
サンゴの隙間から少し這い出てきては、辺りを気にし後退り・・・・・・
赤ライトの光量を1〜2%で見ているとノソノソと岩の頂を目指します。
それでも、神経質に警戒し1歩進んで半歩下がるを繰り返し、ようやくパタパタと我が子を解き放ちます。

ウツボの仲間たちの繁殖シーズンに突入いたしました!
産卵もかなりの数観察できております。
調査・撮影にご参加の皆さんのおかげです。
ありがとうございます。
写真は、オオモンハタと捕食するウツボ。
サンゴの隙間に首を突っ込んでいましたが、捕らえたのちはものの10秒程で丸呑みでした。

ウミシダの仲間の産卵。
卵を啄みにチョウチョウウオが集まる。
今年は6月に5日連続、7月に2日間と爆発産卵が続きました。
どこかで、「ウミシダの仲間は年に1度しか産卵しない」と聞いたのですが本当なのだろうか・・・・・・
現在沢山の命が生まれ、海中を彩っています。
様々なシーンがあなたの通う海でも見られるはずです!
お楽しみに!そしてお見逃しなく。

鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB




