多くの魚たちの繁殖行動の火は消えていく。
そんな季節の鹿児島県本土の海より松田がお届けします。
11月に入り、少しゲストさん方とのサンセットはお休み(実質10日ほどのお休み)
その間に自分だけで潜ると、多くの場合ある種のオスだけが産卵サイトに訪れ産卵に訪れるメスの姿を探し、遠く薄暗い海中の向こうを見つめ泳ぐ。
音で求愛する種は、いつの間にかその声も聞こえなくなり海中は一層寂しさが増すのでした。

まだ、産卵し続けているアブラヤッコ。
アカカマスたちは日没直前の捕食に忙しく、ランドマークにしているシコロサンゴからふわりと上昇しナズリングする2匹もカマスの群れに見惚れているようでした。。。

秋といえば、サクランボウ(ネジリンボウ)の大発生。
見渡せば大体そこにいる。
自分でシチュエーションや個体を選んで撮影できるので楽しいものです。
チビの詰め合わせやネジリンボウを背景にネジリンボウ撮影など様々にご案内です。

11月と言えば、繁殖シーズンINするカサゴ。
縄張り争いも頻発する時期になってきました!

オスの縄張り内を巡る動きは活発になってきましたが、メスの個体数が少ないのと求愛を中々受け入れてくれないのが気になります。
とまぁ、例年より水温も高いですし11月下旬からいい感じになりそうなシーンです。
写真のように、スニーカーオスが刹那の瞬間に入り込もうとすることも、ままあります。
交尾するんでオス2匹で・・・・・・は無理なんだけど。

今年も凄まじいシーンを見せてくれたウツボの仲間達も冒頭の通り産卵サイトにはオスだけが待っていることもあり、出会うオスには不思議と「今年も素晴らしいシーンをありがとうございました」とそんな気持ちが自然と湧き出てくるのでした。
どの生き物達を取ってしても「今年もありがとう」
人間の皆さんにはまだ少し早い挨拶ですが、今年も残すところ僅かです。
いいガイドに努めます。
最後に来年2月に写真展「命めぐる海の物語」を「東京・六本木 富士フイルム」にて開催させていただきます。
https://fujifilmsquare.jp/exhibition/260213_02.html
お時間ある方は是非いらしてくださいね。

全日程在廊予定です(2026年2月13日〜26日)

鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB




