皆様こんばんは鹿児島県本土の海より松田がお届けいたします。
今日は県本土より船で2時間、三島村は硫黄島の海の紹介です。
遠征ポイントとして行く海ではあるのですが毎日のように潜るエリアとは全く異なる海に落ち着きません。
桜島の麓のアカオビハナダイの群れではなく、同じ活火山ではありますが鬼界カルデラの外輪の海は亜熱帯種の魚も多く見られその違いに驚かされます。
本来は温帯種の海らしいのですが、黒潮が太平洋にぬける際に右に大きく曲がる、その遠心力に弾き出された亜熱帯種が定着する海なのだとか。
柱状節理(溶岩の冷え固まったもの)も海底で見ることができ、海底遺跡のようでもあります。
硫黄島の島の周辺から湧き出る鉄分を多く含んだ温泉は海中を不思議な色に染めます。
ただ単に濁っているとかではなく緑・黄色や鉄分の褐色に本来の真っ青な潮がぶつかり日差しが差し込むと何とも言えないグラデーションの海へと様変わりします。
海底から湧き出る温泉に誘われていたるところにアオウミガメがこのように岩陰に頭を・・・・・・いや頭だけを突っ込んで寝ています。
海底の砂を触ると温かく、寝ている方もさぞ気持ちのいい事でしょう。
この海もまた鹿児島県本土の海同様に特異で趣深い海だと思います。
鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB
松田 康司