卵守りスズメ

卵守りスズメ

ハイサ~イ!皆様
沖縄本島から津波古です。

いよいよ新元号への切り替えもカウントダウンとなり GWもスタート致しました!
例年、この時期はいつ梅雨入りしてもおかしくない・・天候が不安定な頃です。

十連休の天気はどうでしょうね?実際、天候がコロコロ変わる毎日だし
予報もコロコロ変わって、しかも当たらない!!(笑)ので

その日、その時、その場所での天候を受け入れて、楽しく遊びましょう!

先月も、海中の繁殖活動が盛んになってる様子や
日々、新顔が現れる幼魚との出逢いにワクワクしてると報告しましたが
日が経つにつれ、益々!盛んになっています。

 

僕は『卵』と『卵を守ってる親魚』を撮るのが結構好きで
当地ではスズメダイの仲間が一番撮影しやすいのですが

中でも『クマノミ』は初心者でも知ってる人気者でもあるし 卵の量も多く
ヒレで水流を送ったりゴミを取ったりと、世話をする様子もアクション多めでお勧めです。

 

 

『ハマクマノミ』は通常、イソギンチャクで隠れてしまう様な
見え辛い箇所に卵を産み付ける事が多いのですが

かなり観察しやすい箇所に産卵してる個体にも出逢えました。
卵の量、状態から前日にも一部ハッチアウトしたような感じで
何らかの理由で残った子らは、この日にでも巣立って行ったと思われます。

 

 

『ロクセンスズメダイ』は何百と集まって集団で産卵場所を形成するので
そこらじゅうの壁(底)が卵だらけになり、見応えがあります。

産みたての卵は紫なんで、そこら中が紫に!
繁殖期も長いんで、ほぼ年から年中観察できますが、この時期はとにかくお盛ん!
卵の量も多いので、外敵にも狙われ易く、追い払うのも大変です。

 

 

『ナミスズメダイ』は先に産み付けた卵の側に
新しい産卵床をせっせと整えていました。

誘いに乗った雌を呼び寄せ、綺麗にした新たな部分に卵を産み付けて貰います。
なので時間が経つと、産みたての卵や日が経ち発眼した卵など
ステージ違いの卵が層になります。

 

 

『イシガキスズメダイ』の卵守りは、まさに “守り”
卵の世話はあまり観察されませんが、近づく者への敵意が凄い。

自分の体の何十倍もあるダイバーをも「追っ払おう!」と果敢に攻撃してきます。
多くのスズメダイの仲間が、この時期、大変気が強くなり(卵を守るため)
あちこちでダイバーに噛みついてますよね(笑)

 

フォト派を自認する方は撮影のために姿勢の確保をした際に
小さなスズメダイの仲間に執拗に攻撃されたことがあるでしょう?

小さな魚なんで、攻撃されても怪我するような事はないし
「うざいなッ」くらいで済みますが・・

その様な時はそのスズメダイの周辺をよく見てみてください。
彼らは、一生懸命、自分の卵を守っているからこそ!なんです。

そっと、体勢を変えたり、彼らの卵を踏みつけたりしないようにしてあげましょ~。

 

 

津波古 健 TSUHAKO TAKERU
潜水案内 ~Okinawa~ HP

沖縄本島から日々の情報発信は
島んちゅガイドの『ダイビング日誌』