熱々のキス・・・否!キスの熱い時期。

熱々のキス・・・否!キスの熱い時期。

皆様こんばんは!鹿児島県本土より松田がお届け致します。

少しの水温の変化が劇的な変化を生物にもたらす季節となりました。

鹿児島県の南さつまや錦江湾でも多くの魚種が生態行動が活発になりつつあります。

今日はトラギスについて書きたいと思います。

いつも目にするトラギスですが朝の日の出以降、縄張りを持つ雄を追います。

縄張り内の雌を確認するように巡回し、縄張りに侵入する雄とは産卵間際になると闘争は頻発します。

顔面を近づけお互いに文句を言っている様に見えますが、このまま激しい闘争に発展します。

側位誇示するように闘争もしますがトラギスのガンのつけあいは不良のそれを連想させるようでもあります。

産卵行動の直前の闘争の多くは雌を追いかけ縄張りを侵してしまう雄との争いが殆どで侵してしまった方が最終的には自分の縄張りに戻ることが多いように思います。

こちらはコウライトラギスの闘争。

トラギスと全く同じエリアで繁殖行動を行うコウライトラギスですが、こちらの産卵は夕刻。

性の混同を避ける生物の知恵や本能なのでしょう。

体の大きさもトラギスの半分程と小さく地味な魚ですが、美しさとその動きの速さに驚かされます。

縄張り内でお腹の膨らんだ雌を見つけ雄が産卵を促すようにアプローチします、産卵の時間になると雌がそれに呼応するように寄り添い泳ぎ出します。

その刹那!!!!

 

上昇からの産卵。

 

お速いでございます。まばたき厳禁。

熱々のキスを!是非見にいらして下さいね。

全国各地の水温上昇に伴う生物の営み乞うご期待でございます。

現在開催中のブルーオーシャンフェスKANSAI2019にてガイド会(次世代)の写真展を開催させていただいております。

メンバーも現地におりますのでお時間ある方は是非いらして下さいね☆

 

鹿児島県鹿児島市下福元町7641

ダイビングショップSB

http://sb-diving.sakura.ne.jp

松田 康司