おはようございます♪
28日になりましたので伊東からヒデがお送りいたします。
2019年も残すところ4日となりました。
本年は自身の体調不良やベストシーズン週末にやってくる台風を始め、超えても超えてもやってくる海況不良など中々ハードな1年でしたが、そなん状況の中でもお越しいただくゲストの皆様、色々なアドバイスをくれた先輩方、励まし切磋琢磨したガイド仲間のお陰で最終的に笑顔で終えられる1年となりそうです。
さて、そんな2019年最後もハナダイをご紹介したいと思います(笑)
今回、数あるハナダイの中で「ベニハナダイ」をご紹介したいと思います。
ベニハナダイは伊豆半島では季節来遊魚として毎年伊東には到来するハナダイの一種です。
比較的低水温にも強いのか、季節来遊魚としては最後まで見ることができるハナダイでもあります。
伊東では毎年メス個体のまま死滅してしまうのですが・・・今年は水温も高かったせいか?
それとも何度も何度も猛威を振るった台風が遅い時期まで続いたせいなのか・・・?
今年はとうとうオスの個体を発見するに至りました。
基本的には熱帯種とされるハナダイで、ネット検索で必ずHITするのは「屋久島」「大瀬崎」「伊豆大島」「柏島」の3箇所。
稀に石垣島などで撮影された情報も見られすのですが、詳しい情報が少ない!
その中で見えてきたのはどうやら深場のハナダイの部類で、通常は30〜70mに生息している様です。
確かに伊東で出会うメス個体は概ね30m以深。
たまに20m後半で見かけますが、その他の季節来遊魚でスミレナガハナダイ、フタイロハナゴイ、などに比べると深い水深で見ることが多いです。
もちろん季節来遊魚ですのでオス個体に成長すること自体が非常に稀な訳です。
今年出会ったこのオス個体も、いつもに比べてメス個体が浅い水深で多いな〜と思い撮影してた訳です。
ちなみに中央に写っているのがベニハナダイのメス個体。
淡いピンクと黄色い目が特徴です。
こんなキュートなハナダイをオラオラとサクラダイとコラボで〜なんて撮影していたら・・・
フレームインしてきたのがオス個体。
完全にピントが合ってない状態にも関わらず、明らかに今までに見たことのない柄のハナダイの存在。
慌ててファインダーから肉眼で確認すると・・・
何とも美しい見たことのないハナダイが!
もちろん水中で大興奮したのは言うまでもないのですが・・・その時は一体このハナダイが何なのかわかってもなかったんです(汗
兎に角にも明日にはもういなくなってしまうかもしれないと、証拠写真でもと慌ててシャターを切りました。
よく見るメス個体から引き継いだ特徴は多数あり、オス個体に成長すると各ヒレがとっても美しく色が入り様です。
もう一つ特徴としては体上部中央に赤い斑点というか短い赤筋が入るのがオス個体の特徴。
この赤い点が水中で意外に目立ちます。
発見してから半月。
一時期いなくなった〜と騒ぎになりましたが、現在は発見した場所で変わらずにいてくれます。
通常水深30m以深。
オス個体は40mより深い場所でしか見られない様な記述も多いこのハナダイ。
何と、今なら22mで見られます。
他のハナダイより堂々としていて、逃げも隠れも中々しないのでじっくり写真を撮らせてくれますよ〜
現在水温18度。
例年より高いこの水温で産卵まで行ってしまうのか?
産卵の情報がかなり少ないので、情報を集めつつその瞬間に立ち会えれば嬉しいなと思っています。
せめて婚姻色まで見られたならな〜と願うばかりです。
滅多に見られない条件での珍しいハナダイ。
是非皆さんにも生で見ていただけると嬉しいのですが・・・。
2020年はどんな年になるでしょうか?
当店も節目の10周年。
今まで以上にお越しいただく皆様に喜んでいただけるガイド・サービスが提供できる様に勤めていきたいと思います。
少しだけ早いですが、本年もありがとうございました。
来年もよろしくお願い申し上げます!
Dive Family Yellow 川坂秀和
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