こんにちは、22日は石垣島よりネイチャー石垣島ダイビングサービス・多羅尾 拓也がお送りします。
ダイビングの世界で働き始めてかれこれ30年、、石垣島でガイドを始めて18年程経ちました。
ガイドを始めた頃はしょっちゅう「初めて見る」生物に逢っていたのですが、、
年数が経つにつれてその機会は少しずつ減っていくもので、、それはそれでそんなもの、、と思っていたのです。。
ところが先日。。初めて見る、、というか「認識」した生物、、しかもタコに出会ったんです。
それがこれ。。
じっとして隠れていたのにガイド様に擬態がバレて怒ってる状態(笑)
この時は「ん〜 タコだ。かわいな〜」位しか思ってなかったのです。
怒ってるのが面白くて、もうちょっと怒らせたろかいな。。と指でツンツンしたら。。
火星人(昔の図書室に置いてあった宇宙の本に載ってた(笑))みたいに歩きだして、、
こんなことになっちゃったんです。 その間約1秒。 スゲー変わり様!!
ダッシュで泳いで逃げたと思ったら、すぐに近くの障害物に身を隠して、元の色に戻ったんです。
この模様の変わり様にびっくり!!
腕の付け根に青いリング状の輪模様があるので、ヨツメダコの仲間かな??と思っていたのですが、その後詳しい人にベニツケダコ(学名Amphioctopus mototi)ではないかと教えて頂きました。
また、縦縞の模様は捕食者に対する目眩ましで、効果は絶大だそうです。
でも、タコはスミ吐いて煙幕作って逃げるという業を持っているのに、なぜこんな方法も使うのだろうか?、、と思って考えてみると。。。 その後何度も同じ場所でこのタコを観察して、その度にツンツンして色変えてもらってるのですが、 そう言えばスミを吐いたところを見たことがありません。
今度逢った時にはスミを吐くのかどうか?確認してみたいと思ってるのですが、、実はこのタコ、有毒、しかも強烈な毒を持ってるそうで、噛まれたら短時間であの世行きだそうです。
危ない危ない、、、。 触らないようにしようっと(^^)
海外ではアニラオ辺りで観察されているようですが、日本では底引き網での捕獲のみで観察例は無いようです。
同じ場所を何年もガイドしてても新たな出会いがあるって、、、海は深くて深いですね〜〜。
ネイチャー石垣島ダイビングサービス・多羅尾 拓也
http://www.ishigaki-diving.com/