みなさん、こんにちは。7日は三保真崎から鉄が海の情報をお届けします。
9号に続いて同じようなコースで台風10号が北上して、その影響が土曜日辺りから出ています。
うねりを伴って引き波が強いため日曜日は既にクローズにして、大人しくしておりました。今日も断続的な大雨なので、海は中止にしています。
先々週まで、底の水温が17度台だったこともあって、何やら例年では考えられないような生物が見つかりました。
中心に抱卵をしたハクセンアカホシカクレエビが写っていますが、よく見ると左端にこの時期には考えられないハクセンエビがおります。発見当初とは言っても、たまたま画角に写り込んでいたことで、ハクセンエビが出ていることが分かりましたが、その後撮り直しに行った際も、見つけるのに手間取るほど小さな個体でした。
残念ながら、土曜日に潜った時には既に居なくなっており、代わりに一時姿を消していたオスのハクセンアカホシカクレエビが2個体舞い戻って来ていました。つまり、メスの卵がそろそろハッチアウトするということなのでしょう。
もう一つ口惜しかったのが、他のスナギンチャクについていたシオダマリカクレエビの存在に気がつかなかったことでした。
何とも間抜けな話しですが、手前にピンの外れたシオダマリカクレエビが写っているではないですかorz。
ハクセンエビもシオダマリカクレエビもこの季節に居るはずのないエビですが、居ないことを前提にしてしまうと、このような失態を招いてしまう良い(悪い)例でした。
水深20m前後では、相変わらずコンスタントにトガリモエビが観察されています。こちらも、そろそろ産卵のシーズンを迎えますので、今後の観察が楽しみな種です。
現在、沖堤ではアカオビハナダイの幼魚も沢山見られるようになりました。そうすると、サクラダイの産卵もじきに始まりますので、2ヶ月後にはキンギョハナダイの幼魚も加わって、ハナダイの幼魚の3種盛りが観察できると思いますので、その際はその話題に触れたいと考えます。
今回は旬のエビに加えて、季節外れのエビ特集にしてみました。
今週は雨が続いて優れない天気予報ですが、海のコンディションが回復次第潜ってみようと思っています。