新たな季節の1ページ

新たな季節の1ページ

こんばんは、鹿児島県本土よりSB松田がお届け致します。

少しずつ年の瀬を感じます。

お越しになるゲストさんとも「今年もお世話になりました。来年も・・・・・・」とお馴染みの挨拶を交わし一年のダイビングライフを締めくくるわけです。

そんな今日は海中の季節についてお話ししたいと思います。

鹿児島では象徴として君臨する桜島もその山並みから「新緑の夏」「雪化粧の冬」「紅葉の秋」「桜並木と桜島の春」と同じ場所や視点でも季節を感じます。

海中も同じく、全く同じエリアでも季節は巡り大きくその見た目を変化させるのです。

年明けから始まる海藻ワールド。

水面も海底も埋め尽くし繁茂する海藻に別世界を感じます。

春以降少しずつ枯れていく海藻。

胞子を放ち海底を雲海の様に埋め尽くし、また爆発的な成長をさせる種を蒔きます。

夏には夜の街並みを踊るタコクラゲ。

この時海底は苗床となる上質の土や泥がつもり、台風や梅雨の長雨の水が栄養をもたらしている様です。

そしてこの秋、その苗床(海底)に横たわる・・・いや逆さになるサカサクラゲ。

海水温の温かいところに溜まる習性があるのか、ただ単に潮が動かなず温かくなったところに溜まるのかは解りませんが、冷たいエリアのサカサクラゲは次第に元気がなくなり身体の一部が溶けていく様です。

時を同じくアマモやガラモが成長し冬の海藻ワールドへと繋がっていきます。

 

このサカサクラゲの亡骸ももしかしたら海藻が成長する上で栄養になるなど役目があるのかもしれません。

全てワイドの写真で紹介しておりますが、マクロで小さな季節の巡りを探すのも海中の楽しみに是非とも皆様もしてみて下さいね。

同じ海でも季節は巡り大小あれど変化の伴いに気づけると嬉しいものですよ。

 

 

鹿児島県鹿児島市下福元町7641

ダイビングショップSB

http://sb-diving.sakura.ne.jp

松田 康司