こんにちは、毎月22日は石垣島よりネイチャー石垣島ダイビングサービス・多羅尾がお送りします。
梅雨が開けたばかりの石垣島はこれからどんどん気温&水温が上がり、最高のダイビングシーズンにはいります。 また、水中の生物たちの動きも活発になっていきます。
いつも観察しているパンダダルマハゼも水温が24℃以上から産卵を始めています。
興味深いのはその卵の成長の早さが水温に比例することです。
水温が25℃くらいの時は産卵からハッチアウトまで約7〜8日かかりますが、子の写真を撮影した時の27℃位あれば約5日でハッチアウトするんです。
これは産みたての卵。真っ白ですね。 産んで数時間後と思われます。
生んだ後、親は頻繁にヒレを使って新鮮な海水を送り続ける「ファニング」を繰り返し、時には外的を追い払います。 同じサンゴに同居するカニにとってこの卵は格好の餌なのですが、親はそれを許しません。
そしてこれが3日後。 もう眼がはっきりと出来ていますね。
卵の数もほとんど減っていません。
北の海のガイドさんから聞いた話によると、寒いエリアに住んでいる魚は産卵からハッチアウトまで2ヶ月ほどかかる種類もあるそうです。
水温が高いと細胞分裂も早いんでしょうか? そんなことを考えると興味は尽きませんね。
ネイチャー石垣島ダイビングサービス・多羅尾 拓也
http://www.ishigaki-diving.com/