鹿児島県本土の海よりこんばんは、松田です。
観測史上2番目に早い梅雨入りとなったようでです。
毎年、港の漁師やおじいちゃん達は「今年は何かがおかしい」と口々に言い、僕はいつもクスリと笑みがこぼれる。
経験則や実績から変化を感じ取るのでしょう。
そういえば、南さつまにて今年はアオリイカのアカヤギの仲間への一斉産卵が昨年より3週間遅れでスタートです。
アカヤギの根元に産み付ける卵も日を追うごとに多くなり、やがて岩肌を白い卵塊が覆い尽くします。
このポイントにはこの様なアカヤギが群生する根がいくつかあり、毎年一つ目の卵を確認することが楽しみでなりません。
そこから一斉に産卵が始まり、いくつかの根にも飛び火していくように産卵するのです。
錦江湾でもカワハギの生態行動が活発です。
オス同士は縄張り争いに必死!
広大な砂地のエリアに彼らは縄張りを持ち、訪れるメスとおおよそ午前中に産卵している様子です。
螺旋を描きながら上昇し闘争する姿はエネルギーを感じる光景です。
産卵からの孵化のシーンも見応えある時期の到来です。
今年は南さつまエリアにてミジンベニハゼの成熟した個体が揃い産卵の時期も同時期にスタートしたことから水温とハッチアウトまでの時期を割り出し良いご案内ができております。
写真は上の個体のオスがメインで仔魚放出を行い、殆ど仔魚放出には加わらないメスとの同時に放出したタイミングでの写真です。
巣穴の中が仔魚で溢れ見かねたメスが手伝ってくれているのでしょう。
ホンソメワケベラの闘争
他の多くの魚類と同様にベラの仲間も噛み付き合いの闘争を行います。
人間に例えると取っ組み合いの喧嘩しているようなものでしょうか?随分と本気の時にこのようになります。
この時は懇意のメスが沢山集まるエリアを独り占めしようと企む雄同士の闘争シーンでした。
生まれ、食べ、産み、終えていくそんな季節が今年もやってきます。
鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB
松田 康司