Japanese pygmy squid

Japanese pygmy squid

わずか2cm世界最小の烏賊の季節到来です!

世界で最も小さなイカとして知られるのがヒメイカ類です。
本州を中心に広く観察されるのが「ヒメイカ」ですが北海道の函館でも観察出来ます。
数年前までは冬場の水温に耐えきれず死滅していましたが下がりきらない冬場の水温に近年は越冬しているのです。

 

吸着器でアマモなどに貼りつき潮流などでも移動可能

さて、この種の絶対的に他種と違った特徴といえば胴部に小判型の吸着器を持つため様々なところにくっつけるところです。
なので他種の稚イカなど小さなイカと見分けるには何かにくっついていればヒメイカという訳です。

 

甲殻類のからの間からエイリアン張りの口を差し込み中身だけを吸い出します

ヒメイカが好む場所はくっ付く場所とエサとなる小型の甲殻類(主にエビ)が多く生息するアマモ場や藻場です。
食事方法は捕まえた甲殻類の中身だけを吸い出すように食べて外側の殻は捨ててしまうグルメなやつなのです。

 

ロートから取り出した卵を一粒づつ産みつけて行きます
産む卵の数にもよりますが約30分ほどかけて産卵します

繁殖はアマモ場を好み葉の表面に一粒一粒30分程度の時間をかけて産み付けていきます。
メスの産卵が始まると周辺で待ち構えていたオス達が次から次へと交接に訪れます。

時々間違えてオス同士でカマを掘り合う姿が痛々しい…

まさに旬を迎えたヒメイカがいま面白い!