毎月7日は、三保真崎の情報を中心に鉄 多加志がお届けしております。
現在、第二回となるWEB写真展を開催しておりますので、三保の海中写真や生物に興味のある方は下記にどうぞ。
https://tetsutakashi-shashinkan.blogspot.com/
さて新年度がスタートして、みなさんの生活はいかがですか。
ここ東海大学海洋学部・人文学部では4月5日に入学式が行われ、今週になったらキャンパスに学生がたくさんいる光景を目にするようになりました。私の研究室がある8号館はリニューアル工事が施されて、いろいろな物がアップデートされて便利になりました。
この2年間は、リブート!リブート!を絶え間なく繰り返し、自分が進んでいるのか後退しているのかが分からずに、ひたすら今日の正解を求めていました。正直に言えば、答えは常に通過点でしかなく普遍的という言葉を当てはめようとしても上手くいきません。結局は、自分の価値観と一致する答えは、これまでとこれからによって自分自身が導き出さなければならないと言うのが現状です。
さて、前置きが必要以上に長くなってしまいましたが、久しぶりに東京へ行きました。池袋で開催されたMDF(マリンダイビングフェアー)で旧知の方々に挨拶をすることと、我がガイド会の会長の川本剛志の生誕を祝うためです。ガイド会には何故か4/3に生を受けた人が多く、柏島のまっちゃん、熱海をもっと熱い海にする男!木部くんと3名もいるのです。4月5月生まれの人はリーダーの資質を備えた人が多いと言われていますので、御三方には今後ともガイド会を牽引していただきますようお願いを申し上げます。
いい加減に海の話に行かないと何のブログか分からなくなりますので、三保の海ネタへ行きましょう。
ちょうどこのMDFに出展するため、徳之島から「海夢居」の鈴木竜爾(りゅうじ)氏が上京しておりました。彼は、東海大学海洋学部の卒業生で、この春から長男の凪くんが同じ海洋学部に入学し、父の背中を追いかけようと清水にやってきました。
おいおい、海ネタじゃないのか?と思われた方、実はこの親子と昨日三保で潜ってきました。
春濁りの影響は多少あったものの、比較的穏やかな感じで良かったです。水温は相変わらず16度でしたが、25年ぶりと初めて三保を潜る親子には当たり障りのないコンディションで安心しました。既に遡上が始まっていると数日前のニュースでは申しておりましたが、浅瀬には何百何千の稚鮎の群れがいました。中には、ボラやイカナゴの稚魚、ナミノハナ属の仲間も含まれておりますが、大半は鮎の稚魚でした。
底に降りると今度はオキヒイラギの大群です。こちらは、密集した状態で帯状に目の前を通過してゆきます。昨年の同じ時期に観察した個体に比べて大きいように感じました。もしかすると、今年は発光行動当たり年にならないかと期待が膨らみます(そんな勝手な想像ばかりですが)。
つい、いつもの感じで教えたくなりましたが、南の島から来ている人に言ってもなぁ〜と静かにスルーしました(笑)。ちなみにサザナミフグもスルーしましたが気がついていたようです。
浅瀬に戻って安全停止をしながら、通称「オクトパス マロ」を見てエキジットしました。どちらかと言えば、真崎の沖堤前の特徴というか環境を知ってもらうための案内だったので、生物をじっくりって感じのガイドではありませんでしたが、父がその昔に潜り込んだ海をこれから4年間かけて潜り倒す子の嬉しそうな顔がみれて良かったです。