先月はナガレヒキガエルを追い求め、山にこもっておりました。
毎朝、森林の新鮮な空気を吸い込みながら、沢を歩いていると、
これがしたくてネイチャーガイドとして独立したことを思い返したりしました。
このカエル、冬眠から目覚めるタイミングが不規則で、外すことが多々・・・。
そこで今年は海のお仕事を全てお断りして、毎日登山に専念していました。
このカエル普段は森で暮らしていて、早春の5日間だけ渓流に現れて集団産卵をします。
産卵が終わると、再び森に帰り春眠に入ります。
予告なく、サッと現れて、サッと姿を消すので、とってもガイド泣かせです。
そして、今年もXデーに彼は現れました。
この時期の雄カエルは動くものに対してとても敏感です。人間の手にも反応して追ってきます。
そして、ペアを求めて、ガマ合戦が始まります。こちらは1匹雌に3匹の雄が。
こちらは、上下にくっ付いている珍しいシーン。
ペアが決まると、暗い場所で産卵が始まります。
最後は心が痛くなる切ないシーン。この雄カエル、二日間に渡り抱き続けました。三日目は大雨で濁流になり見失いました。ナガレヒキガエルの寿命は25年と言われています。最後の産卵を終えて、息絶えたペアを抱き続ける執念。死ぬほど好きだったのかもしれません。
4月からは渓流でのオタマジャクシ、アカハライモリの繁殖、白石湖の牡蠣棚も再開します。もちろん、海もソフトコーラルが絶好調の時期となります。ご予約をお待ちしております。
最後に4月7〜9日MDフェスティバルで「ガイド会写真展」がございます。トゥルーカラーも1枚出させて貰っています。ぜひ足をお運び下さいませ。
https://marinediving.com/topics/29023.html
それでは新年度のトゥルーカラーを宜しくお願い致します。