こんにちは。
16日はたまに書きますフィールダイブの宮原です。
今回は水納島で予想外に長い事観察出来てるクマドリカエルアンコウの、
予想外の体色の変化をまとめてみました。
自分が初めて出会ったのは昨年の6月16日
その1~2か月前から他ショップで存在は確認されてたみたいですが、
この時で体長5㎝ほどか。クマドリとしてもう大きなサイズです。
沖縄本島では?当店では?クマドリカエルアンコウが見れる事が凄く稀で
出会えるのは数年に1度くらいのペースですが特にこの黒×黄色斑点の子は
自分は前に見たのがいつだっかた思出せないくらい久しぶりの出会い。
2023-6-16
住んでる場所は水納島のポートサイド言うポイントで
水深20mの砂地にある直径5mくらいの割と大きな根です。
2023-7-3
半月後、ちょっと色が薄くなってきたか?
初見から半月、情報では1ヵ月以上は同じ根にいるので
いつもならそろそろ引っ越しをして姿が見えなくなる頃合いか。
2023-9-20
7月の終わりから8月前半にかけて沖縄本島に接近した
大型でスピードも遅かった台風6号の影響で陸も海も凄い被害が出たので
きっとこの子もいなくなってるだろうと思っていたのに、いた!
いたんだけど、ざわざわ…
大きな台風過ぎた後もいてくれるのは嬉しいんだけど
体色が全く違うんだが本当に同じ個体なのか?
そんな疑問もあるけど近海でクマドリカエルアンコウの見れる確率と
体色は違えど体の大きさを考えると同一個体と思った方が納得がいく。
2023-9-26
この時で体長8㎝ほどか。なかなか良いサイズ。
目の下にコペボーダ付いてます(笑)
2023-12-7
夏が終わり秋から冬になってもまだ引越しする気配もなく居てくれます。
体長は10㎝くらいか。
一度、黒からオレンジに変わったのでもう多少体色が変わっても驚きません。
老体になってオレンジ色が薄くなってきたかな?って感覚で、
ブリーフィングでは「可愛くはないのですが…」と紹介されはじめます。
2024-2-11
冬場は強い北風が吹いて水納島に行けない日が多くなり会いに行ける機会が減りますが
年をまたいで2月になってもまだ同じ場所に健在です。
そして色がオレンジ色→薄オレンジ色→黄色に変化してる。
黄色と言うと大げさかも知れませんが、からし色、マスタード色で
濃くて鮮やかになってるように見えます。
今まで見た事があるカエルアンコウの仲間や水中生物は歳を取ると
色が薄くなる生物ばかりだったので色が鮮やかになるのも不思議ですね。
こんな感じでクマドリアエルアンコウの8カ月間の成長記録でしたが
こんなにも色が変わる個体も珍しいんじゃないでしょうか?
他エリアではこんな長期間も同じ個体を観察出来る事ってあるのかな?
自分自身はこんなの初めてです。
ここまで来たらこの子には長生きしてもらって
この後も観察を続けて6月に1周年をお祝いしてあげたいものです。
海の生物っておもしろい。