水温の底を維持しております。
鹿児島県本土より松田がお届けいたします。
ふと、例年通り水温はこの時期最低水温となる16〜17℃だなぁと・・・・・・
あまり海水温の上昇について僕自身は確かにジワジワと上がりつつあるのかと思いますが、海藻の減少や生物の種の消失の直接的な原因にあたるのか懐疑的だなぁと思っています。
錦江湾から消失したアマモ場。
台風や特定の生物の食害などにより藻場は無くなってしまったと言われているようで、水路のアマモに癒される日々です。
残されたアマモが生えているエリアではヒメイカが今年はラストであろう交接や産卵のシーンもアマモの減少を思うと一蓮托生なのか・・・・・・アマモが減ると身を寄せる場所、産卵をする場所、命を育む場所が無くなってしまうのかと心配になります。
ワカメの成長も良く、ゴンズイの群れも気持ちよさそうです。
鹿児島市の沿岸は大規模かつ長期的な埋め立て工事によってワカメは壊滅し、この時期にワカメを収穫に訪れる方々が、肩を落とし帰る姿が、僕にとってワカメの貴重さを増幅させます。
メカブが根付く岩の下にはこの時期サビハゼは岩の下で卵を守っております。
岩盤の天井からぶら下がる卵の中は稚魚の姿が見え、まだ栄養嚢が見えています。
この2日後に全てハッチアウトしておりました。
他にも茂る紅藻の中ではカサゴの若魚が噛みつき合い生きる命に溢れていました。
とさっ。
海藻が繁茂し海を彩る頃に、沢山の生き物たちの暮らしもそこには出現します。
それらが減少するという事はそこに付随する全てのものが減少し果ては消失するのかと思うと危機感ばかり募ります。
そして、残された環境を大切にしようと強く思うのでした。
今年も多くの業界の方々やゲストとこれらを共有出来、とても有意義な春を過ごしております。
鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB