こんにちは! 毎月22日は石垣島よりネイチャー石垣島DS・多羅尾がお送りします。
先月はイシガキカエルウオの卵、その前はパンダダルマハゼと卵。。。
そして今月は。。。
アカメハゼ! メダカくらいの大きさで、目がピンク色で人気のハゼ!
こんな感じでフワッと撮るのが人気の。。。アカメハゼ。。。
。。。の卵です(笑) 3ヶ月連続で卵だ〜(*^^*)
この透明色の粒粒、、、大きさはゴマの4分の1位。
産みたての卵です。
アカメハゼは比較的湾内でよく見られる魚です。
海が穏やかな夏場はあまり湾内では潜らないので、ゲストさんに紹介するのはたいてい冬場なんです。
でも、なぜか今年は夏場に潜る外海でもよく見られてて、、、
「夏!」、、と言うことは、繁殖行動もよく観察できるんです。
なので、今回はアカメハゼの産卵行動についてです。
アカメハゼはサンゴの周りに住んでいて、普段は軽くホバリングしながら、流れてくるプランクトンを食べています。 疲れたりお腹いっぱいだとサンゴの上に乗っかって休憩します。
一番上の写真は休憩中のアカメハゼなんですね。
そして産卵は、オスがサンゴのポリプを突っついてその部分だけ死なせてしまいます。
死んだ部分は白くなっているので簡単に見分けることができます。
そしてメスを誘って、その部分に産卵してもらい、その上から精子をかけて受精させるのです。
受精後は5日間ほどでハッチアウトするので、その間はオスが卵を守ります。
、、で、これは産卵中!! ・・・ではなく。。
え〜〜〜〜〜〜!!???(@@) 卵管も出てるように見えるのに。。。
産卵ではないのです。 実は↑↑↑はオスです。
卵管に見えるのは精通管と言って、ここから精子を出すのです。
なので、これはメスが産み付けた卵にオスが精子をかけているところなのです。
拡大したのがこちら ↓ ↓ ↓
よく見ると下半身が少し黄色いですね。これはオスがコーフンしている色なんです。
卵管と産みたての卵。 そしてお腹の中には産み付ける前の卵も見えますね。
これは産卵しているメスの側から精子をかけているオス。
つまり産卵中のペアです。 体の大きい左の子がオスなんですね。
今年は夏場エリアでよくアカメハゼの産卵を見ました。
ゲストさんにもたくさん撮って頂きまして。。。
こんないい感じのも撮っていただきました。(F山さま撮影)
拡大すると、右のメスの卵管の途中に出る直前の卵があるのがわかります。
アカメハゼは1年中産卵しているので、観察&撮影したい方はぜひリクエストしてくださいね。
ネイチャー石垣島ダイビングサービス・多羅尾 拓也
http://www.ishigaki-diving.com/