今月こそは台風の話題にふれないで書こうと思っていましたが、
どうにも避けられないようで、24号が迫っております。
慶良間諸島・渡嘉敷島より、番田武六です。
今年見つけて追いかけていたネタを紹介します。
オジサン
スズキ目ヒメジ科の魚でありますが、
名前の由来も正面顔が髭をたくわえたオジサンに見えるから・・・。
ダイバーの皆さんなら変わった名前と
海底でくまなく餌を探しているシーンを見た事があったりで
ご存知の方も多いと思います。
分布域は広くインド洋、太平洋の珊瑚礁域
日本では沖縄はもちろん伊豆半島周辺でも観察できます。
観察出来る地域のガイドネタで
オジサンの群れとか
オジサンのペアとか
オジサンのメスとか
オジサンのyg.とか
訳の分からなくネタを使っている事と思います(^_^;)
繁殖行動としては
ナズリング(メスのお腹をつついて産卵を促す。ベラ・キンチャクダイの仲間もする)
からシグナルジャンプ(オスが周囲のメスを引き連れて水面に向けて激しく泳ぐ)
放精・抱卵→受精と言う形で、日没くらいにする事が多いです。
で、今回の観察対象オジサンyg.大きさにすると10cmほどの個体
このオジサンyg.がベラのメスに対してナズリングをしているシーンを見ました。
???
あまり中層を泳ぐ魚ではないのですが、
ベラ(この時はクロヘリイトヒキベラ)のメスに
寄り添うようにナズリングをしながら泳いでいました。
そしてシグナルジャンプを仕掛けるのです。
やられているベラ♀は興奮している訳でもないし、
別種と認識しているので、引っかかる事はないと見ていましたが、
オジサンyg.は、しつこく付きまといナズリングとシグナルジャンプを繰り返します。
何度も何度も繰り返す行為・勢いに飲まれてしまったベラのメスが
釣られてシグナルジャンプ!→放卵!
そしてオジサンyg.は
・・・・・・・・・・・
その卵を食べるのです!!!
この行動ですが、オジサンが学習しての行為だと思います。
観察ポイントでは5個体ほどのオジサンyg.がこの行動をしています。
騙され放卵シーンの撮影に何度か挑んだのですが、
なかなか上手くいかず・・・
そうこうしているうちに台風で、観察ポイントが荒れてしまい
行動が見れなくなりました。
追いかけネタの完成形ではありませんが、
ココは一つガイド会のみんなの情報を集めてみようかと思いまして
今回の記事になりました。
「俺のとこでも見れたよ~」って方、「過去に見たことあるよ~」って方は
是非是非教えてください。よろしくお願いします。
私ももう少し掘り下げてみます(^^)v
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