サンゴの産卵って多くの人の興味の中にあるけれど。
海藻ってどうやって増えているんだろう。
海藻と海草でも異なる増え方があるらしいのです。
海藻の繁殖シーズン真っ只中の鹿児島県本土より松田がお届けいたします。
今年は特に多かったカゴメノリ。
満月の大潮周りから一斉に遊走子の放出が始まり連日ダラダラと広範囲に白い煙のようなものを出しています。
遊走子という言葉も中々聞き覚えのない言葉ですが、無性生殖するための胞子の一種らしいです。
なので、精子や卵のような有性生殖を前提としたものではないらしいのです。
こちらはホソジュズモの遊走子。
この種は新月の大潮に放出を開始しました。
潮回りが関係あるのかは定かではありませんが、一つのデータとして記載しておこうと思います。
他にもいくつかの種の遊走子放出を観察できておりますが、放出が弱まる時もあり概ね引き潮の時間帯になると放出が強まる印象です。
カゴメノリの遊走子を纏うコノハミドリガイ。
よく見ると遊走子は煙のようにも見えますが、粒々しているようにも見えます。
遊走子の中に入り浸り、長い事この場に留まると上がってきた時に何とも言えない香りを自身が纏うことになります。
きっとこのコノハミドリガイも悶絶しているんだろうな〜
各地の海で減少の一途を辿る海藻もこのようなシーンを通じて多くの方に興味を持ってもらえると嬉しいです。
鹿児島県鹿児島市下福元町7641
ダイビングショップSB